« さよならウィルソン・ピケット | トップページ | 鍼のあと »

2006年1月27日 (金)

極端から極端へ

またアルコホーリクの多くは、熱狂的である。極端から極端に走る。
Many alcoholics are enthusiasts.They run to extremes.

ALCOHOLICS ANONYMOUSより

クリニックに通っていたころ「白黒思考」という言葉を教わった。依存症に特有の、白か黒かどちらかでしか考えられない極端な思考の形式を指す。
習ったときに「なるほどなー」とひどく感心したのを覚えている。まさにぼくは白黒思考のカタマリだった。
職場で自分の飲酒に関することをちょっと言われた→こんな職場やめてやる
バンドで自分のアイディアをボツにされた→こんなバンドやめてやる
ほんと、こんなことばっかりだった。
相手の意見を取り入れ、オタつかず、吟味して建設的な方向に事態を進める。そういうことはまったくできなかった。
ちょっとでも批判されたりネガティブな意見を言われたりすると、いきなり沸騰した。
そういう自分を振り返ることなく、他人の欠点ばかりに囚われ、自分で自分をイヤな気持ちにしていた。
そのくせ毎夜の飲酒でロクに日常業務さえこなせなかった。

いまは少しばかりそういう考えからは遠ざかっていられる。
けど、ときどきふと気を抜くと相変わらず白黒思考でものを考えている自分に気づく。
あいかわらず職場の拘束時間が長い。
やっと取れた休日に、妻が別の用事を入れてしまったりしている。
その日は空けておいてって言ったよね。その用事とぼくと、どっちを取るのよ。ついそう言いそうになっている自分に気づく。ていうか言っちゃってる。
いかんねー。
白黒思考、白黒思考。ゴメン、妻よ。許してくれ。
取り除いて欲しいって思いますよ。性格上の欠点。ホンマの話。

|

« さよならウィルソン・ピケット | トップページ | 鍼のあと »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 極端から極端へ:

« さよならウィルソン・ピケット | トップページ | 鍼のあと »