久しぶりのIさんの店
ミーティング終了後、久しぶりにIさんのお店に行ってきた。
以前にも書いた、ぼくの十代のころからのつきあいのIさんのお店だ。
最後に顔を出してから、もう数ヶ月になる。
毎年、正月が明けるころになじみの客に声が掛かり、鍋を囲んでのちょっとしたイベントがある。すっかり忘れていたが、彼からメールが来てきょうがその日だと知った。
久しぶりの店内は、最後に行った時とまるで変わらない。
薄暗い照明、壁に掛かったアコースティックギター、無造作にカウンターに放り出してある「player」誌。
違うのは、この店にしては珍しく客でいっぱいなことくらい。
この日ばかりはIさんも休むまもなく、鍋の材料を補充したり飲み物を作ったりしている。
お腹いっぱいすき焼きをいただき、彼のいれた美味しいコーヒーをいただく。
店に訪れる回数はめっきり減ったけど、こうしてこの店にいると落ちつく気持ちになれる。
久しぶりに、ヴァン・モリソンの「Moon Dance」を聴いた。
みなが集まったときには、彼は決まってこのレコードをかける。
一曲目、And It stoned me。
しわがれ声の懐かしい曲。
はじめてこの店を訪れたころも、よくかかっていた曲だ。
いかんいかん、ついノスタルジーに浸りそうになる。
いまこうしてふたたび彼の店に来れることを、うれしく感じる。
ほぼ20年ぶりくらいに会えたひともいた。
時間はかかったけど、失ったものをひとつづつ取り戻しているのかも知れないね。
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