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2005年10月19日 (水)

宮崎吐夢〜テクノな下ネタサイキックドリームワールド〜

ときどき、シリアスなロックから離れたくなることってないですか?
普通のご飯ばかり食べていると、ときどきみそ汁ぶっかけご飯にマヨネーズを垂らしたくなったりしませんか?
メタリカもニューオーダーもナインインチネイルズもKornもProdigyも、アジカンもサンボマスターもいい。
でもときどき、ひたむきでいっしょうけんめいな音楽から離れたくなるとき、ありませんか?
ゆるい音楽で、ゲヒゲヒと笑ってみたくなりませんか?

でも、ただユルければ良いってモンじゃない。
センスがあって耳障りじゃなく、なおかつそれを意識させることなくさらりとまとめてなければいけない。
作り手の必死さが表面に出ない、そう言う職人芸が必要だ。
上品な和菓子みたいにね。

以前otamaさんのところで紹介されていたナゾのアーティスト、宮崎吐夢。
基本的には、下ネタである。
全編、下ネタに満ちている。充ち満ちている。
しかし。ただの下ネタではないぞ。
宮崎吐夢の音楽は、ときにシュールである。ガロ風である。たとえば「麻薬犬」の曲。脱力した麻薬犬のつぶやきは笑えるけど、それがディレイを多用したトランスミュージックと合体して、サイケなドライブ感覚を醸し出している。
「犬が私を噛むんです」もそうだ。
なぜ犬が物語の主役を噛み続けるのかまったく分からない状況で、語り手は犬に噛まれ続けると言うことを受容し、やがて自ら犬に噛まれることを切望する。
テクノミュージックや打ち込みのマンボその他をバックに、宮崎吐夢はシュールな状況を語り続ける。
それは一見耳あたりが良く、さらりと聞ける。小気味の良いギャグはとても笑える。スネークマンショーのように。
そしてその内側には、屈折したシュールさが潜んでいる。スネークマンショーのように。
ぼくはだいすきです、こういうの。
ウェブでもネタが転がっているみたいだけど、ぜひまとめていただいて、iTunesで売り出してほしいのココロ。

初CD、になるのかな?
その名も「宮崎吐夢記念館」。ただいまアマゾンなら10%オフだそう。
ううむ、定価で買った身としてはフクザツなり・・・。

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コメント

いつもシリアスから逃げまくり
妙な味わいの歌詞の音楽ばっかり聞いてるotamaさんがきましたよ。

そんなワタシはマヨネーズ大好き♪
根っからジャンクが好きなのですな。

宮崎吐夢、カオルさんが買ったって聞いた時は本当に慌てました。
ヒエ。あんなマニアックなものを、ワタシの気軽なオススメで買ってしまうとは!
なんか、気に入って頂けたようで本当に心からホッと胸を撫で下ろしている次第でございます。

ワタシのチョイスは若干(ってかすごく)偏っているので、気をつけた方がいいですよ。
マジデ。

投稿: otama | 2005年10月21日 (金) 23:02

こんばんは、otamaさん。
ツウな音楽を紹介してくださり、いつもありがたいと思っています。
宮崎吐夢にせよ電スチャにせよ、おそらく一生聞かないで終わっていたことでしょう。
また偏りまくったセンスで、キテレツな(失礼!)作品を紹介してください〜。
宮崎吐夢はすごくおもしろかったです。
いろんな才能の人がいるモンですね。
たのしかった!!

投稿: カオル | 2005年10月22日 (土) 22:20

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