サービスフォーラムでゴー!ゴゴー!!
きのうのサービスフォーラムは、盛況のうちに無事終了。
「人数が集まらないのではないか」「実行委員しか来ないんじゃないか」という不安を、ぼく以外の実行委員もみんな持っていたようだ。考えることみんないっしょなんだねー。
が、ふたを開けてみれば50人前後の仲間が集まった。アルコール以外のアディクションの自助グループメンバー、それと医療関係者ではわが主治医も来てくれた。主治医と言ったって、もうずいぶん受診してないのだが。
AAメンバーも、県内だけじゃなく、隣県や隣々県から何人も来てくれた。
ありがたいことです。
今回はAAのサービスに関する、いわば内輪向けの話題だった。にも関わらず、大勢の人が来てくれた。
そしておおぜいの仲間といろんな経験を共有することができた。
午後に話した、JSOのN氏。
彼はいつも、「誇りを持ちなさい」と言う。
誇りを持とう。アルコール依存症だっていいじゃないか。あれだけひどい飲み方をして、家族から仕事から、果ては命まで失いかけていた。心まで死んだ状態だった。そこから立ち上がって、きょうまでAAにつながってやってこれた。それはすごいことなんだ。飲まないで生きていることに誇りを持とう。誇りを持っていいんだ。と。
これはものすごくたいせつなことだとぼくは思う。
誇りを持つ。虚栄とか虚勢ではなく、いまの自分自身を正当に評価し、許すこと。欠点と同時に自分の長所にも意識的になること。
われわれの多くが、自分自身に対してとても厳しい評価しか出来ないでいる。自分に幻滅している、自分にダメ評価しか下せない、と言ってもいい。
自分で自分をほめられないから、自分に自信を持てないから、他人の物差しに翻弄される。
ちょっとした他人のひと言で怒ったり死ぬほど落ち込んだりする。あるいは、自分にそのまま当てはめることはできないのに、他人の忠告を丸飲みしようとして苦しむ。
他人と自分の境界線があいまいだから、他人の問題と自分の問題をたやすく混同してしまう。そしてそのことにまた傷つき、怒り、果てしなく落ち込む。
誇りを持つと言うことは、ありのままの自分を認めることだ。許し、受け入れることだ。
ぼくは死ぬまで5流のアマチュアミュージシャンのままだろう。
仕事の上でも大成しないだろう。
読みたい本の半分も読めないだろうし、行きたい国の半分も行けないまま寿命が尽きるだろう。
でもAAと言うすてきな場所を見つけた。しあわせな家庭を持つことができた。音楽や書物に触れ、知識や感動を得ることができた。一時は触るのもイヤだったギターを手に取り、音を奏でることをうれしいと思えるようになった。仲間と冗談を言いあい、笑えるようになった。新しい仲間がアルコールのどん底からはい上がって行く姿に、勇気と力をもらった。干涸びたこころが少しずつ満たされてきた。苦しいときにも飲まずに踏ん張れるようになった。
ひと言で言えば、飲まずに生きるすばらしさを見つけた。
そのことにとても満足している。感謝している。
そう言う自分を受け入れ、許したいと思っている。
そして願わくば、日々をいまよりもさらに、よりよく生きたいと思っている。仲間とAAプログラムの力を借りて。
サービスだってもちろん、AAの一部分だ。AAの精神が宿っている。
今回、サービスに関する集まりではあったけど、ぼくはいろんな力をもらった。
ほんの少しのお手伝いしかしていないのに、申し訳ないくらい。
どれどれ、きょうもミーティングに行きましょうかね。
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