バースデイミーティングは楽し
バースデイミーティングはたのしい。
飲まないで過ごした月日のお祝いだからハッピームードなのはもちろんなのだが、それ以上に力をもらえる。
先行く仲間、あとから来た仲間。
みんな飲まないでここまで来たんだと言うこと、あらためて実感できる。
腹の立つこと、イヤなこと、悲しいこと、苦しいこと。
酒を飲まないでいても、いろんなことが山のようにあった。
酒をやめてはじめて、世界がはっきりと見えはじめた。白いところも黒いところも、くっきりと全部。
アルコールで痛みをマヒさせてそれらの出来事をやり過ごしていたわれわれは、はじめてアルコールなしでつらい状況に対峙しなくてはならなかった。
それでもわれわれはミーティングにつながり続けた。感情の抑制、他者への共感、自我の収縮がたいせつだということを学び続けた。
いたわりと思いやりを持ち続けた。少なくとも、持ち続けたいと願った。
他者がどうであれ、自分の側の問題を解決できるよう願った。
「99パーセント相手が悪くても、1パーセントの自分の問題を見つめるのがAAのやり方だ」と言う先行く仲間の言葉を何度も聞いた。何度も聞いた。聞き続けた。
そんな風に日々を過ごし、年にいちど、飲まない日々の一里塚に立つことができる。
それがAA流のバースデイだ。
Yくん、バースデイおめでとう。
ツライことやヤなことも山ほどあったでしょう。身近なひとの何気ないひと言に胸を撃ち抜かれたこともあったでしょう。
ミーティングで話せないようなことだっていろいろあったでしょう。
それでもあなたは笑ってバースデイミーティングの席に座っている。
それはほかの仲間に、言葉を超えて希望を与えてくれます。
先行く仲間の書いた書物にあるように、経験と力と希望を分かちあって。
何も言わなくても、飲まないでここまで来て、そして穏やかに笑っている。
ただそれだけで、ぼくはとても勇気づけられました。
おめでとう。おめでとう。ミーティングではうまく言えなかったけど、ほんとうにおめでとう。
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