natumen、そして自分の後頭部をTVで見るの巻
先日、サマソニの完全版をスカパーで放映した。
「自分が映っているんじゃないかなー」と言う田舎者丸出しの期待を込めて見ていたのだが、おお!
おおおっ!!
う、映っとる!
natumenと言うバンドのシーン。
最前列やや右、周囲からひとつ飛び出たフラフラした頭が!
これはまさしくオレ!
まちがいない。
この半端な身体の揺らし方。ノっているんだかいないんだか自分でも良く分からない中途半端な参与。
まったくイケてないフラフラした身のこなし。
オレじゃよ・・・。
ちなみにnatumenはしばらく前にQJで「ライブがスゴイ」って言う記事を見ていたのね。美しいメロディとホーンセクションの入ったビッグで渾沌としたサウンドだとか。で、サマソニでは期待して、前のバンドの終了時から最前列をねらっていました。
30分くらいのステージで、曲数はたしか2曲くらい。
うねりながら変化するサックスやギターのフレーズ。変拍子。ナゾの仙人風のフロントマンはひたすらストラとをかきむしりメロディを紡ぎ出す。
おもしろいバンドでした。フロントマンの仙人、なぜか小さい丸イスを用意してきて、ギターを弾きながらそのイスに上ったり降りたりしていた。そういう意味不明な行動も、「ああきっとこのひとは少し変わった人で、ジャーマンプログレとか難解なロックが好きなんだろうなー。自分の世界を大切にしている人なんだろうなー」と思えて、共感できた。
もうひとりのギターは女の子で、曲がりなりにも客席とコミュニケートしていたのはこのひとだけ。あとは仙人を含め、全員演奏に没入していた。
仙人はひたすらギターをかき鳴らし、自分の世界をギターで表現していた。
曲の最後、とりつかれたようにギターの弦を素手でぶちぶちとむしっていた。最後はアンプもエフェクターもつけっ放しでギターを放置し、バックステージに去って行った。主役の消えたステージには、フィードバックノイズにフェイザーがかかった爆音がずっと鳴り響いていた。放置したギターのノイズがかっこいいと思ったのは生まれて初めてだった。
オリジナリティと言う点では、ひょっとしたらサマソニでナンバーワンだったかも知れない。
夏ということば、狂ったような太陽、うだるような暑さと陽炎。
natumenの世界、静寂と轟音の世界。
フェスではなく、いちどフルサイズのライブを見てみたいと思いました。
それにしても自分の後頭部はカッコ悪かった・・・。
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コメント
むはは。
ライブをウェポンでアレしたりした時に自分のはしゃいだ声とかが一緒に入ってると後で聞いたときに恥ずかしいのと同じですね☆
私の声は放映されてないけど。
投稿: otama | 2005年9月24日 (土) 00:25
otamaさん、こんばんは。
ウェポンの調子はその後いかがでしょうか。ぼくも昔、とあるライブを後で聞き返し、友人に知ったかぶりの解説をしている自分の声にガックリしたことがありました。
自分の声や姿って、どうして記録物で見るとあんなに恥ずかしいんでしょうね?
それにしてもまさか放映されるとは。
ああこんなことなら振り向いてピースサインのひとつも出せばよかった・・・。
バカバカバカ!
オレのバカバカバカバカッッッ!!!
投稿: カオル | 2005年9月24日 (土) 22:02