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2005年8月25日 (木)

仲間とともに

AAの出版物を読めば、ひとりでも飲まない生き方を達成できるでしょうか?

回復のプログラムの基本原則がまとめられた″ビッグブック”つまり”アルコホーリクス・アノニマス”を読んで飲酒をやめたというひとも、中にはいます。けれどもやめたいと思ったひとのほとんど全員が(それができる環境にあるなら)、飲まない生き方の経験を共有できるアルコホーリクのひとたちの中でそれを見つけ出しました。
AAのプログラムは、ほかのひとたちとともに行うプログラムだということを認め、受け入れたとき、もっとも効果が表されます、地元のAAグループの中でいろいろなアルコホーリクたちといっしょにやっていく中で、自分自身の問題にもっと目を向けることができるようになり、その対処の方法が身に付いていきます。

44 Q&Aより

きょうたまたま手に取ったAAの冊子に書いてあった一文だ。
「本を読んで酒が止まるひとも、中にはいる」と、この冊子には書いてある。
しかし、仲間とともにAAに参加しプログラムを実践することで、もっともその効果が現れるのだ、とも。
ここ。
「地元の」と言う表現が目に留まった。
この短い文章の中で、何でわざわざ「地元の」と言うことわりを入れているんだろう。

AAの文章には、こういうちょっとしたフック(ひっかかり)があちこちに隠されている。
流して読んでいたときにはまったくこころにとまらなかった文章が、ふとしたはずみに目に飛び込んでくると、やけに意味深長に思える。そしてわずか1,2行の文章から、いろんな気づきをもらえる。

よそのエリアのミーティングは温かい。
海外でも国内でも、よそのミーティングにお邪魔したとき、仲間はいつも温かく歓迎してくれた。
穏やかでジェントルで、やさしくイスやお茶を勧めてくれた。
とても居心地のいいもてなしだった。AAの精神、愛と共感を感じた。
でも、たぶんそれだけじゃダメなんだ。
地元のホームグループにとどまることが大事なんだ。
イスを並べ、コーヒーカップを洗い、ゴミを持ち帰り。
グループのミーティング案内を作り、休日を会議で費やし、ビジネスミーティングで思い切って意見を言い。
強面の先行く仲間にビビり、新しい仲間の回復を焦る姿にハラハラし、考えの異なる仲間を理解しようと努力し。
そう言うことの積み重ね、時には苦い味わいの経験。
それが回復に役立っていくんだと思う。

飲んでいたときぼくは、ちがう意見の人間とは、そもそもいっさいの関わりを持たないようにしていた。
自分とは異なる考えの持ち主は、うわべだけ調子を合わせるか、さもなくば頭から拒絶した。
そのくせ自分のことは理解して欲しかった。
なにもいわなくても、分かって欲しかった。
そしてもちろん、そこから先はどこにも行けなかった。

まずはホームグループに踏みとどまること。
仲間を理解しようとつとめること。
「ちがうところさがし」ではなく「おなじところさがし」をしてみること。
そうしていくうちに、いつの間にかほんとうの意味で「仲間」ができたような気がする。

さっきの文章は、こんな風に終わっている。

そこにいるひとたちは、過去に自分と同じような経験をしたひとたちであり、また現在抱える問題や希望を共有できるひとたちであることが分かってくるに従い、飲酒にとらわれた一番の要因とも思えた孤独感が取り除かれていきます。

ほんと、そう思うよ。
ピース。

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コメント

こんにちは、カオルさん。地元のミーティングは大切だなあと最近私もつくづく思います。長い間私はホームグループもスポンサーも決めずにいました。それは「どこにも所属しない」という一匹狼的なものが好きだったからです。だけど、一人では止められないのが巧妙で不可解なアルコールでした。いつまでもお客さんでは仲間の輪に入っていけませんでした。もてなしてもらうだけでは、自尊心をくすぐられるだけで、サービスの気持ちが生まれませんでした。

投稿: ぷみら | 2005年8月26日 (金) 05:34

>ぷみらさん
ぼくも地元のミーティングは、ときにフクザツなきもちになることもあります。
それでも「どこかにある理想のグループ」を探し求めるんじゃなく、「いま目の前にいる仲間」と分かち合うことがたいせつなんだ、と思うのです。
個人の回復にせよサービスにせよ、迷いや怒りや幻滅を感じる場面もある、だけど、困難だからこそ達成感を味わえるんじゃないだろうか、って。
そしてそれはやっぱり、仲間がいればこそ、だと思うんです。
「本を読んで酒が止まっている」アルコール依存症の方から話をお聞きしたこともありました。
でも、あんまりしあわせそうじゃなかったです。
迷ったり怒ったりしながらもミーティングに来続けて意見の異なる仲間と会い続けている、そんな仲間の表情の方が何千倍も生き生きしていると思います。
すみません、ちぃとばかしアツくなってしまいました・・・。

投稿: カオル | 2005年8月26日 (金) 13:52

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