« 南の島でゴロゴロしたい | トップページ | OZONICその後(エライぞM-AUDIO!) »

2005年6月14日 (火)

不確かだけど確かななにか

宿直明けでフラフラになりながらも朝から本部へ。
本部はクルマで1時間ほどの隣市に位置している。
新婚旅行で本部の出向日を2回やすんでいるため、仕事がたまっている。
それでも支社とはちがった雰囲気で、リフレッシュできる。むかし本部で研修を受けたころにはそんな風には思わなかったのだけど。仕事でリフレッシュと言うのも、考えてみたらおかしな話だ。
夕方から別の場所に移動し、プレゼン。
新婚旅行ですっかりアタマがなまっている。まったくアドリブが利かない。資料をなぞるように読んで説明するのが精いっぱい。
ふぅ。
で、そのまま本部のある隣市のAA(Alcoholics Anonymous)のミーティングに参加する。
新婚旅行から戻ってきて以来、ミーティングの回数が増えている。増えていると言うか、ミーティングに行く時間やタイミングが、なぜかピタッと予定にフィットしてしまう。
何となく、ミーティングに行くことを運命の歯車で予定されているような気がする。これも神さまのおぼしめしかも。
きょうの隣市のミーティングも、なぜかぴったり予定がはまった。気がついたらミーティングに間に合う時間に、会場の近くをクルマで走っていた。
久しぶりの隣市のミーティングは、こころ温まる雰囲気だった。
教会の一室、せまい小部屋。膝を突き合わせるように10人前後の仲間が集まり、自分のこころの深いところに降りていって、過去どうであり現在はどうであるのかを話す。
仲間はそれを無言で聞き、沈黙の共感が部屋を満たす。
おそらく何十年前か昔もそうであっただろう、そして何十年か先も同じであろう、AAミーティングの風景。
たとえ「神」と言うことばがいちども使われなくても、たしかにその場に、自分を超えた大きな力が存在すると感じることがある。
たとえ仲間がAAで言う「ハイヤーパワー」をよく理解していなくとも、ひょっとしたらまだ信じられずにいても。
自分に正直な話をし、無力を認め、強迫的飲酒から解放されたい、とらわれから抜け出したい、仲間とともにAAの道を歩いていきたい。回復したい。仲間のために手助けをしたい。
そういうこころからの願いを仲間の口から聞くとき、例えそれがAAに来てまだ1ヶ月も経っていない仲間であろうと、たしかにここには「なにか特別なもの」があるって感じる。
形容し難い、なにかを感じる。
満たされた、おだやかななにか。誰にも見えないけれど、誰もが感じるなにか。
不確かであると同時に、確かななにか。
うまく言えないけれど、たどり着いた、と感じるんだ。
ぼくはここにたどり着いた。
ずっとずっと長い間、自分自身を損ない続けた。でもやっと、たどり着くことができた。
この感覚を忘れずにいたいな。

|

« 南の島でゴロゴロしたい | トップページ | OZONICその後(エライぞM-AUDIO!) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 不確かだけど確かななにか:

« 南の島でゴロゴロしたい | トップページ | OZONICその後(エライぞM-AUDIO!) »