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2005年5月 5日 (木)

休日のおわりに

2連休でした。
おとといからきのうの朝まで宿直だったから、じっさいは1日半の休日。だけどGWと呼ぶにふさわしい、堂々の連休。
天気が良くて風もない。なにも予定が入っていない、まっさらの休日。
妻とふたりでパンを焼き、ショッピングセンターに買い物に行き、本を読んで過ごす。
しずかな休日。

家具店のソファに寝そべり、目を閉じてみる。
オレンジ色の、体が沈むような大型のソファ。
その居心地のいいソファには24万円の値札にマジックで斜線が引いてあって、17万円と書いてある。
買えないね、と妻がわらう。
置く場所がないよ、とぼくは言う。
となりのベッドのコーナーでは子どもが寝転がってはしゃいでいる。
おだやかな表情で、店員がそれを見ている。耳障りなBGMもなく、子どもの声と階下のざわめきが混じりあい、静かな波のように打ち寄せてくる。
昼間の混雑が退けた気だるい余韻が店の中に漂っている。
ありふれた光景。退屈で小市民的でスケールの小さい、どこにでも転がっている風景。

不意に自分が「こちら側」にいることにあらためて気づき、驚きを感じる。ぼくはいま「こちら側」にいる。いま、たしかに。
退屈な、でもやすらかな「こちら側」。
気がつき、ぼくはそこに居続けたいとあらためて思う。あすも、あさっても、次の日も、そのまた次の日も、そのまた次の日も。
だってそれは、とてももろくてはかないものだから。
積み重ねるのは長い時間と労力が必要だけど、崩れ去るのはあっという間だ。
過去に押し流されるのは、とても簡単なこと。
ぼくは踏みとどまり、「こちら側」に居続けようと思う。
うまく言えないけど、ほんとうにそう思うよ。

それにしても24万のソファが17万というのは、果たして大安売りなのだろうか。
ううむ。

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