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2005年5月31日 (火)

たのむぞozonic!!

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つ、つい購入しちゃいました。
M-audio社のozonic。
詳細はこちら
パソコンにギターやボーカルなどのオーディオ信号を入力するオーディオインターフェース。
そして、ミディ情報を入力するミディインターフェース。
さらにミディキーボード。
それらが一体になったのが、このozonic。
いままでPowerBookにミディキーボードやオーディオインターフェースをつなぐときは、どうも配線がごちゃごちゃしがちでした。オマケにUSB機器だったりすると、レイテンシー(信号の遅れ)がひどく、ギターを弾いてもイマイチ反応が悪い。FireWireのオーディオインターフェースでは、同じくM-audio社のFireWire410を持っているんだけど、これにギターのシールドを差したりミディキーボードをつないだりすると、どうしても配線がごちゃごちゃになりがち。て言うか配線をしている間にモチベーションがだんだん下がってくる。面倒くさくなってくる。
単純に考えても
1.PowerBookとFireWire410をFireWireケーブルでつなぐ。
2.ギターにシールドをつなぎ、片端をFireWire410に差す。
3.ミディキーボードをとり出し、電源を入れる。
4.ミディキーボードとFireWire410をミディケーブルでつなぐ。
と、これだけのことをして、それからアプリケーションを起動。面倒くさい。
それがアアタ、ozonicなら1と2だけで終わりなんですよ!これだけでセッティングOK!
面倒くさがりや、とアアタはおっさるかも知れない。
でも、くつろいだ気持ちで「さあギターを弾いて曲のアイディアでも練ろうか」と言うときに、面倒くさい配線作業は一段階でも少ないに越したことはない。もちろんつなぎっ放しで置いておけばいいんだろうけれど。
いやー、ozonic、良いッスよー。
FireWireだからレイテンシーも気にならず。鳴らしたギターの音がすかさずパソコンで処理されてモニタから出てくる。いい!
もともと価格が高くて手が出なかったんだけど、先日、M-audio社のアウトレットでチョイ傷品が3万円で2点のみ並んでいました。ふつうに買うと5万くらいだから、40%オフ。こ、これは買うしか!
欠点といえばやや重たいこと。なんせ3.2Kgもある。それから鍵盤がもう少し多いと良かった。ええっと、37鍵ですか。49鍵くらいあると不自由なかったんですが。
これで職場で宿直のときもバリバリ曲作りだ!
・・・え?
モノを少なくシンプルに暮らす話はどうなったのかって?
すみません、カオルもまだまだボンノー多き人間ということで勘弁してください・・・。

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2005年5月30日 (月)

Spitz、少年のきもち

スピッツについては最初から書こう書こうと思いながら、とうとう1年が過ぎてしまいました。
Spitz。
「ロビンソン」「渚」「チェリー」など数々のヒット曲をかっ飛ばす、永遠のJ-popの良心。
最初はもうキライでしたよ。ええ〜そりゃもう大嫌いでした。
甲高い声。意味不明の歌詞。何よりも優等生ぶった害のないサウンド、人畜無害のさわやかさが、どうしようもなくパンクスピリットの逆鱗に触れまくり。
それでも「チェリー」だけは好きだった。いちど研修先の目上の人に誘われてカラオケに行き、ふたりで何度もこの曲を歌った記憶がある。良い曲だなー、良い曲ですよねーとなんどもうなずきながら。
本格的に聞くようになったのは数年前。
Amazonのディスカウントコーナーで「recycle」を衝動買いしたのがきっかけだ。
ファンやメンバーには非常に受けの悪いこのアルバムも、Spitz初心者にとってはまさに入門編として最適な、無難なベスト曲集だ。
空も飛べるはず、涙がキラリ☆、夢じゃない、きみが思い出になる前に。
まさにヒット曲中のヒット曲。
で、偏見が吹き飛んだのは、曲をコピーしてみたとき。
コード進行が、じつにシンプルなんだ。こんなコード進行、ギターを弾き始めてちょっと経てば誰でも思いつく。
けれど、その単純なコード進行から、これだけ豊かなメロディラインが生まれてくる。コード進行はぼくでも思いつくけど、このメロディはぼくには絶対に思いつけない。
そう思った瞬間から、リスペクト。
もちろん単純一辺倒じゃなく、豊かなコードワークに基づいた曲もたくさんある。それでも、Spitzの魅力が草野マサムネのボーカルと彼の作る歌メロにあるのはまちがいない。耳に残る、印象的なメロディ。
ぼくと同じ歳のはずだが、草野マサムネはいつまでも少年のようだ。
浮世離れした、永遠の文学少年風のたたずまい。この辺がいつまでも若い女性に受ける魅力のひとつなんだろう。このひとだからこそこのメロディが生まれるんだな。そう納得させられるふしぎなたたずまい。
ぼくはきょうも出勤のクルマでSpitzをかける。ロビンソンやチェリーを、草野マサムネといっしょに歌う。彼ほどきれいに歌えるはずもなく、かすれてて外れた音程しか出てこない。
でも。
音程なんて外れたってかまわない。声がひっくり返ってもかまわない。
ぼくは声の限りにスピッツを歌う。朝日がサイドミラーに反射してきらきら光っている。朝の交差点は大渋滞で、ちっとも先に進まない。あと15分で遅刻だ。それでもこころが浮き立ってくる。
人生も捨てたもんじゃない。そう思える。

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2005年5月29日 (日)

しゅっぱーつ!

それではいよいよモルディブに行って来るであります!
まずは成田で全泊し、30日の午前便で出発であります!
出発の時刻を良く見たら、やっぱ前泊の必要はなかったかも、であります!
でも気にしないであります!

上京がてら、前から行ってみたかったジョンレノンミュージアムに立ち寄る予定。
で、成田に泊まって、あすの朝出発。
どきどき。
妻は飛行機恐怖症。だんだん緊張が強まってきた様子。
さてさて、どうなることやら・・・。

このブログはしばらくお休みしようとも思ったのだけど、まったく更新しないと見捨てられてしまうのでは、と言う不安が(笑)。
で、以前から書きためてあった文章を中心に、事前に投稿の準備をしました。
いままで同様のペースで、ほぼまいにち自動で更新します。
ロックやAA(Alcoholics Anonymous)のことなど、いろいろ考えたことを書きました。
どれどれ、それではこころおきなく、しゅっぱーつっ!!
サヨナラ、ジャポーン!

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2005年5月28日 (土)

プレゼンとお通夜とホームグループ

プレゼン、終わりました・・・。
準備不足がモロに出ました・・・。
参加者のみなさんはそれなりにウケてくれたんだけど、やってる本人が準備不足を痛感しまくり。
しゃべってるひとが自信がないのって、聞いている方には如実に伝わるんだよねー。
ま、終わり良ければすべて良し。
100パーセントのプレゼンではなかったけれど、言いたかったことの8割程度は伝わっただろうし、よしとしよう。

で、夕方から本部の研修会。
誰が考えたんだか、支部の出席率をカウントすると言うヤーな研修会だ。この研修会の出席率が6割を切ると、本部から研修指定の認定を取り消されると言う。
ま、そう言うネガティブな面はともかく、勉強にはなった。
なったことはなったけど疲れた。

帰りがけに職場のひとの家族のお通夜に立ち寄る。
親戚以外のお通夜に出るのは、これが3度目くらい。
受付けもハッキリせず、誰に何をどう言えばいいのか良く分からず、良く分からないままお悔やみのことばを言い、香典をお渡しし、御霊前に手を合わせる。
うちのトップほか職場のスタッフも何人か来ていて、けっこうにぎわっている。
すぐに退散しようと思っていたけれど、着席を進められ、座卓の末席に座る。座るなり紙コップにビールを注がれそうになる。トップがあわててそれを制止し、ウーロン茶を注いでくれる。ここでビールを注がれたくらいで飲みゃあしませんって。ま、トップなりに気を使ってくれたんだろうけど。
ウーロン茶に口を付けたらすぐに帰ろう。膝を付きかけたとたん、誰かが気を利かせて大皿から料理を山のように取り分けてくれる。食べないのは礼を失するような気がして、箸をつける。そのとたん、目の前に次々と料理を取り分けてくれる。
お通夜でこういう状況になったの初めてだ。
いままでは香典を渡して焼香を済ませ、すぐに帰った。正直、こういう状況でどう振る舞えばいいのか分からない。トップとうちのスタッフを除けば知らないひとたちばかりだ。自己紹介しつつもやはりそこは通夜の席、あまりにこにこしているわけにも行かない。
ううむ。
自分の振る舞いが社会的に妥当なのかどうか良く分からないまま、適当なところで席を立つ。
ミーティングに行かねば。

ホームグループのミーティングに、終了30分前に滑り込む。
ものすごくホッとした気持ちになる。
プレゼン、本部の研修会。お通夜。
もちろんどれも悪いひとたちじゃない。けれどとても疲れる。気をつかう。自分の振る舞いを絶えず気にかけている。
ミーティングは、ありのままの自分でいい。そう思うだけで気持ちがほぐれる。
新婚旅行の前に、なんとかミーティングに出られて良かった。
ホーム。マイホーム。
形も何もない、目に見えないものだけど、そこはたしかにホームだと思うよ。
無事にまた、ここに戻ってきたいな。

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2005年5月27日 (金)

いそがしいそがし、忙しいぃ〜!

もー言うても仕方ないけどとにかく忙しい。
新婚旅行に行くってんで前倒し的に仕事をこなしているせいもあるんだけど、それ以上にアクシデント的な仕事が入る。ばんばん入る。その上、普段だったら楽勝で終わるルーチン業務がなぜかうまく進行しない。同じ現場に何度も何度も何度も呼ばれる。
現場Aで呼ばれる→業務進行中に現場Bで呼ばれる→現場Aの業務の合間に現場Bへ向かう→現場Cで呼ばれる→現場Bの業務の合間に現場Cへ向かう→現場Cで作業中に現場Dで呼ばれる→現場ABCそれぞれから続きはどうなっているのかと連絡が入る→対応の順番を考えているうちに現場Eから呼ばれる→以下くりかえし。
ひとつの現場で区切りをつけてから次に行けばいいのは分かっているが、どこも急ぎのことばかり。おお神さま。
その合間に前倒しの書類を書く。資料が不足しているのに気づく。現場に確認・・・とやっていると、自分がいまどの作業をしているのかだんだん分からなくなってくる。
いかんいかん。
もうすぐモルディブだモルディブ。南の島、青い空、サンゴ礁。耐えるんだ・・・。
ひぃひぃ言いながら(言わないけど)現場を回っていると、たまに「いいですね新婚旅行。長く休める人はいいですよね〜」などと言われたりする。イヤミなのか素で言っているのか分からず、あいまいな返事で答える。
くぬやろ・・・。
・・・と思う気持ちをぐっと抑えて「ご迷惑をおかけしてすみませんねー。不在の間は○○が担当しますのでー」と、つとめて能天気に答える。
やっと終わることには終わったけれど、あすプレゼンが一件あることをすっかり忘れていたことに気づく。
ああ、あすの朝イチだよプレゼン・・・。
準備も何も、まったく手を付けてねぇよ・・・手を付ける気力も体力も売り切れだよ売り切れ・・・。
ほほほほほ、ここはモルディブなの。
目の前に真っ青な海が見えるの。
七色のオウムが木陰で休んでるの。
聞こえるのは波の音だけなの。
いまはビーチに寝そべってて、そよ風がホホをなでるの。
グラスいっぱいに冷えたマンゴージュースがビーチテーブルの上に載っているの。
あすのプレゼンなんてないの。存在しないの。存在しないの。

・・・などと逃避している場合じゃない〜〜っっ!!


でも逃避、きもちいい・・・


・・・はっっ?!!
いかんいかん、何とか集中力を振り絞るのだ!
がんばれオレ!目を食いしばれ〜!!

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2005年5月26日 (木)

このブログも一周年に

すっかり忘れていたけど、このブログが始まって一年が経った。
最初の日付を見たら、去年2004年の5月23日になっている。
Niftyでブログを無料で作れる案内を見て、何の気なしに宿直の夜に始めたのがきっかけ。
日々のミーティングで思ったことや感じたことを書きつづっていこうと思い、たいした考えもなく始めた。
しかし、ミーティングで仲間が話したことをそのまま書くわけにも行かない。
かといって仲間の話について自分が感じたことだけを書いても仕方ない。
結局、自分が日々感じたことや思ったことを、いちにちの振り返りとして書くことが多くなった。
ひとに読まれていることを意識して書くこともあるし、何も考えずにいちにちの自分を振り返ることもある。

しかし、一年が経つのは早いですねー。ほーんと、まさか一年も続くとは思っていませんでしたよ。月日が経つのは早いものです。
そうそう、さいきんひとつだけ変わった点が。
ココログ、無料のコースだとちょっと容量が足りなくなりそうなので、5月からひとつ上の「ココログプラス」コースにしてみました。で、そのコースだと「アクセス解析」というのができるんですね。このサイトを訪れたひとのおおよその人数が分かるの。
で、おそるおそる解析を見てみたんですよ。どのくらいのひとがこのブログを見てくれているんだろう?
はっはっは。
じつに少ない人数でした。はっはっは。
まー、トラックバックもほとんどしない、よそのサイトで宣伝もしない、写真もあんまりない、リンクもない、ひたすら文章だけのジミーなブログですからねー。アルコール依存症ったって、いまは落ちついてて波風のない日々だもんなー。ふつーの勤め人の日記だもんなー。
まぁでも逆に考えれば、ヘンに読み手を意識せずにのびのび書ける。
これがまいにち100人オーバーのアクセスがあるような人気ブログだったら、きっとぼくはひとの目を意識してガチガチになっていることでしょう。
これを読んでくださっている数少ないみなさま。
ほんと、感謝しています。
これからもどうぞよろしくお願いします。

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2005年5月25日 (水)

その後の社内LANと感謝と固定観念

その後の社内LANです。
otamaさんから教えてもらったのをきっかけにいろいろ調べてみました。
良く知らなかったけどWinnyとかキンタマウイルスについても調べました。
やっぱ大事だわ、セキュリティ。
こりゃ「使いづらい」とか言ってる場合じゃないわ。セキュリティが破れていちど情報が洩れ出したら手の施しようがない。問題が広がっていくのをなす術もなく指をくわえて見ているしかない。
こわいこわい。
自分の無知ぶりにガクゼン。反省。
ああ、無知のうえに誤解を積み重ねて、ワケの分からない八つ当たりをしてしまったよ。
ゴメンね、社内LANを組んでくれた個人業者の方。。。
何となく話し方がおかしいとか専門用語でまくし立てるとか、完全に第一印象で誤解しておりました。
恥ずかしいことです。
自分の無知蒙昧と誤解の暴発ぶりに、23日の月曜日は完全に落ち込んでおりました。
ガックリ・・・。
バカバカ、オレの馬鹿・・・。

でも、ま。
勉強になりました。
このまま正しい知識を知らないまま八つ当たり的外れ意見を言い続けていたら、摩擦を引き起こすところでした。
社内で無用なトラブルを招きかねなかった。対立を招きかねなかった。
otamaさんに感謝、だね。
正しい知識と見解を教えてくれ、やんわりとさとしていただいた。
救っていただいた。
いやはや、ただただ感謝です。ほんとうにありがとうございました。
同時に、AAプログラムだのなんだのと言っても、まだまだ自分は固定観念と先入観にとらわれているのだということも良く分かった。
自分が慣れ親しんだこと以外には、偏見と先入観を持って接してしまう。
ニュートラルな気持ちで、かたよりのない物の見方をしていきたいな。じゃないと、ただしいものが見えなくなってしまう。自分の考えが誰かにコントロールされちゃう。
先入観を完全になくすことはできなくても、感情に流されず、くもりのない眼で見ていたい。自分自身の眼で。少なくとも、そうでありたいと願い続けたい。
imagine、とジョン・レノンは歌った。
Think different、とアップルコンピュータは言った。
それって、とても大事なことだと思う。
忘れたくない。
イマジン。シンク・ディファレント。

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2005年5月24日 (火)

モルディブ

つぎの日曜からいよいよモルディブ行きだ。
しかし、旅行の準備をなーんもしていない。実家からスーツケースをイッコ借りてきたのみ。
(^0^)/キャハハ
水着?うーんどこ行っただろ。
えーと、パスポートはとりあえずあるから良いっか。航空券その他はまだ届かない。
デジカメ、メモリカードが足らんなぁ。
フィルムのカメラも持って行くから、フィルムとフィルムバッグ。うちにないから買ってこなくっちゃ。
そうそうそもそもスーツケースももうひとつ買ってこないとおみやげがはいらんなぁ。
えーとえーと・・・・

あああっ!

ま、間に合わんっっ!!

おおおお、おちつけ落ちつけ・・・まだ間に合う、まま、まだ間に合う・・・。
とりあえずモルディブの下調べだ。
モルディブポータルサイト

そうか、公用語はディべヒ語って言うんだー。
イスラム国なんだね。チップはどうするんだろう。ベッドメイクイッコにつき1ドルか。ふむふむ。
・・・とか言っている間に準備をしなくっちゃ!
ああ〜〜!パニックだよパニック!
おお、落ち着け落ちつけ。
AAの精神を忘れるな。
受け入れる落ち着きを、受け入れる落ち着きを・・・・

・・・って受け入れてる場合じゃない〜!

行動だ行動!

スーツケース買わなくっちゃ!

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2005年5月22日 (日)

The clash〜理想と青春〜

青春パンクがいただけない。
青春は大賛成だ。パンクも大賛成だ。青春のエネルギーのありったけをバンドに費やしている少年たちには大賛成だ。それがパンクロックならなおよし。全面的によし。
しかし。ちょっと待て。青春パンク。ちと安易過ぎやしねいかい。
ディストーションギターをかき鳴らしテンポの速いエイトビート、ベースはひたすら8分音符。童謡みたいなメロディでひねりのない歌詞をがなる。
最初はそれでもいいんだけど、まずはこの、青春のありったけを燃やし、反逆ののろしを上げてメッセージを叫び、ついに挫折したバンドを聴いて欲しいよ。そしてちぃっとでも「パンクって何だろ?」と考えて欲しいよ。
パンクとは、いやロックとはなにか、ってさ。

クラッシュを最初に観たのは、1981年の来日公演のテレビ放映だった。
なぜかNHKでライブを放送した。ビデオテープに録画した。なんどもなんどもそのビデオを見返した。
何度見ても、その衝撃は変わらなかった。
針金のように痩せた4人の若者たち。汗だくでギターをかき鳴らし、歌を歌う。
正直、あまり上手くない。いや、上手くないといったら語弊がある。彼らがやろうとしている音楽の高度さに、演奏技術が追いつかないのだ。16ビート、ダブ・サウンド、レゲエ、50'sっぽいロックンロール。
オーディエンスを挑発し、ステージを駆け回り、歌い続けるジョー・ストラマー。ギターを弾く姿が恐ろしくカッコいいミック・ジョーンズ。
たしか字幕で、歌詞の対訳が付いていたような記憶がある。良く分からなかったけれど、london callingが核戦争のことを言っているのがおぼろげに分かった。核戦争が宣言された町に住んでいる男の歌だ。
あとで友だちからレコードを借りて歌詞を読んだ。
半分以上何を言いたいのか分からなかったけれど、体制に抑圧されることへの怒りが良く伝わってきた。

クラッシュは青春と理想主義のバンドだ。
ライブのあと、押し寄せるファンにいちいちていねいにサインを書き、いっしょに写真を撮った。スターダムとかステイタスとか、いっさい無縁のバンドだった。
london callngは世紀の名盤だが、2枚組だった。彼らはこれを「これは1枚のアルバムだ、2枚組の値段で売るな」と言う姿勢を貫いた。不利な契約を飲まされたのだろうか、その結果、このアルバムは世界中で評価され売れに売れたにも関わらず、彼らにはそれに見合うだけのお金が入ってこなかった。
それでも彼らは何も苦にしていなかった。体制を挑発する曲を作り、実験的なサウンドを取り入れ続けた。
rock the casbahではピアノを大々的に取り上げた。ファンキーなピアノをバックに、アラブ世界のことを挿話的に歌う。straight to hellはエスニックぽい太鼓にジョーの悲しげな歌声がひびく。
考えてみたらクラッシュがエイトビートの典型的パンクをやっていたのは1枚目だけだ。それ以外は、とにかくさまざまな方法にトライしていた。まさに「パンクはスタイルじゃない、アティテュードだ」と言う彼らの姿勢そのもの。

彼らは理想主義者だった。理想を追い求め、妥協することを拒んだ。
理想は現実にぶつかり、砕け散った。
クラッシュは解散し、メンバーはさまざまなバンド活動をしたがついにクラッシュを乗り越えることはできなかった。
ボーカルでありフロントマンのジョー・ストラマーは2002年の12月22日に心臓発作で亡くなった。
享年50歳。
早朝に犬の散歩から帰ってきてイスに座り、そのまま静かに息を引き取ったという。彼らしい、と思う。

たまに書店でロック雑誌を手に取ると、ジョー・ストラマーやクラッシュの写真に出会うことがある。
レニー・ケイの撮ったすてきなロック写真の数々。
ジョーは、クラッシュのメンバーは、時を超えて写真の向こうからこちらに語りかけてくる。
ギターを構え、世界を挑発するかのごとく不敵な笑みを浮かべて。
この若者に会うことはもうないんだ。でも彼が残したメッセージは世界中にばらまかれた。
それはたしかに、ぼくの胸にも突き刺さったままだ。

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祝!ケロロ軍曹!

keroro1
おおおっっ!
つ、ついにわがエリアでもケロロ軍曹が放映になったよ!
や、やった・・・じーん・・・。
感涙なり・・・。
公式サイト
ケロロ軍曹 情報まとめページ ケロレポート

ガンダムを筆頭に、各種ロボットアニメへのオマージュ、濃いぃパロディ。
オタクな内容でありながら一般人も楽しめるライトさ、ノリの良さ。
いやー、待った甲斐がありました。
あいにくと先週の第1話は見逃し。きょうの第2話からさっそくチェキ!
うーん、モップのブラシに「赤ザクの角」が生えている。
アムロの名ゼリフ「親父にも殴られたことないのに!」も当然のように出てくる。
ガンダムネタ満載で大丈夫なのか・・・って、ガンダムを作っている本家「サンライズ」が作っているアニメでした。
おお、サンライズ!数々の名作ロボットアニメを世に送り出したサンライズ!
ボトムズ・・・SPTレイズナー・・・太陽の牙ダグラム・・・ダンバイン・・・銀河漂流バイファム・・・。目を閉じれば数々の名作が走馬灯のように脳裏をよぎるであります。
それら名作のエッセンスが、いまケロロ軍曹でよみがえるであります。
しかし、本放送はすでに50話を超えているのに、週一ペースで遅れて放送ってのはだいじょうぶなんだろうか?途中で打ち切りになりませんように。なにせ土曜の朝7時の放送なんて、子どもに受けなきゃおしまいだもんねー。ケロロ軍曹は表向きは子ども対象かも知れないけれど、内容は明らかに30代オタクへの挑戦だもの。
受けて立つであります!

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2005年5月21日 (土)

宿直の夜

きょうから月曜まで宿直。
トシのせいか、だんだん宿直がつらくなってきた。
ちょっと前まではゼンゼンつらいとは思わなかったんだけど。
お酒が止まっても歳は取る。体力は落ちていく。年相応に。
当たり前のことだけど、酒が止まったからといってまるっきりのハッピーエンドになるわけじゃない。
でも、歳を取ったの宿直がつらいだの、当たり前のことを当たり前に感じられるようになったということは、それだけ健康になってきているということなんだろう。
飲んでいたころは、つらいとかつらくないとか、そんなことも考えられなかった。日々の体調の悪さ、離脱症状と戦うだけでヘトヘトだった。
いろんなことがあるけれど、飲まずに生きていることを感謝しましょう。
それにしても。
結婚してからは一人っきりでいる時間がほとんどなかったから、こうして宿直でひとりになると、スゲーさびしい気持ちです。
どれどれ、書類の整理でもするかねー。

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2005年5月20日 (金)

使いづらい社内LAN

職場にも光ファイバーが入った。
ついでといっては何だけれど、パソコンも最新のが20台ほど入った。
天井の裏を通してLANケーブルをはりめぐらせた。
おおっ!なぜ突然にこのようなIT化がっ?!
うちのトップの思いつきらしいけど、これまで職場で共用していたパソコンはWindows98が初期インストールされていたロートルマシンが2,3台のみ。もちろんモニタは蛍光管だ。それがいきなり、17インチの液晶モニタつきのWindowsXPが20台も来たもんだからアアタ、黒船が来航したようなもんですよ。
やったぜ!!

しかし。
しかしなぜか使い勝手が悪い。PCの電源を入れるたびにやる気が失せる。
社内LANにしたのはいいが、良く分からないサーバ設定になっているせいだ。
マシンを起動するとまず、CTRL+Alt+Delキーの入力を求められる。それを入れるとID、パスワードの入力を求められる。それでログオンすると、社長室に設置したサーバから個人設定が下りてきて、自分専用のデスクトップ画面が現れる。
自分の部署のマシンじゃなくても、LANでつながっているパソコンならどれでも自分の環境が再現できる。
こう書くと便利そうだけど、じっさいはとても使いづらい。
まず、ログオンしているマシンのハードディスクにアクセスできない。正確に言うと、自分の部署のマシンのローカルディスクにはアクセスできるけど、よその部署のマシンからログオンすると、そこのハードディスクにアクセスできない。アクセス権がない。
サーバには部署ごとの共有フォルダがつくってあって、自分の部署の共有フォルダにはアクセスできるけれど、よその部署には入れない。
アクセスできるのは、サーバ上のマイフォルダと部署フォルダ、自分の部署のローカルディスクのみ。
で、よその部署のひとといっしょに作業をすることが非常に困難な状態。デジカメや文書など、よその部署のひととファイルを共有することができない。リムーバブルメディアで伝達するしかない。そのひとが帰っちゃってたりいなかったりすると、そのパソコンにその書類があるのが分かっていても、利用することができない。
不便。
そもそもうちの会社はパソコンで仕事するところじゃない。なーんでこんな不便なシステムを、おそらくは高いお金を出して作っちゃったのか、まったくもって良く分からない。想像するに、パソコンにうといトップがなじみのパソコン屋さんに相談したら、「個人情報保護」とか「セキュリティ」とか言うことばに釣られてころっと行ってしまったのだろう。
ちなみにサーバ上のマイフォルダや部署フォルダはそれぞれ600MB。あっと言う間にいっぱいになるのは目に見えている。余計なファイルは保存しないかCDに焼いて各自保管せよという指令が出る始末。
あーのーねー。
不要なファイルかどうかはあとになってみないと分からないんですよー。
書類の省スペース大量保存の目的と逆じゃないですかー。
「ローカルディスクには原則保存禁止」って、80GBのハードディスクは飾りですかー。
個人情報の漏えいを危惧してこんなシステムにしたのに、CDに焼いて各自保管って、そっちのほうがよっぽど漏れるんじゃないですかー。
「どの部署の人たちもパソコンに触れられて、ネットで調べものができる」ってのがそもそもの目的だったんじゃないですかー。
その程度の使い方だったら、ふつうの家庭内LANのようなシステムで、ファイアウォールをしっかり設定すればいいんじゃないですかー。
そもそも「パスワードの入力がめんどうくさい」って、事務の女の子たちはぜんぜん使っていませんよー。
おーい、おーい・・・。

まぁ仕方なし。
とりあえずトップは「IT化が一挙に進んだ」とおおよろこび。水を差すようなことを言っては逆効果だ。
とりあえずはいまの設定で何とかしのいで、徐々にアクセス権を支障がない程度に広げていくよう働き掛けよう。
マイナスの面ではなく、プラスの面を見るのだ。
プラスの面を、プラスの面を・・・しかし不便だ。

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2005年5月19日 (木)

沈黙のピアニスト(こんなストーリー?)

沈黙のピアニスト。じつはこんな物語が!

そこは平和な王が統治する平和な王国でした。民を思いやる王、美しいお妃さまと美しい王子さま。
けれど幸福な時代は長くありませんでした。王の弟の副大臣が悪い家臣と手を組み、王の座を狙っていたのです。副大臣の奸計に陥り、周到に用意されたわなに落ちて事故死をとげる王。王位を継ぐはずの王子は母親を人質にとられ、王位継承の放棄を迫られます。
わずかに残った家臣の手を借りて亡命をはかる王子さま。そして国を脱出する直前、偶然地下室で副大臣とマッドサイエンティストの会話を聞いてしまいます。
「この終末兵器さえあれば世界を恐怖に陥れ、意のままに操ることが出来ますぞ」
「ほほう、しかし兵器はいちど使えばおしまいではないか。それでは大国に対抗することは出来まい」
「ほほほ!簡単なこと。この無限のエネルギーを生み出す魔法のルビーさえあれば、何度でもあらゆる場所に、裁きのいかづちを意のままに繰り出すことが出来ますぞ」
「おお!すばらしい!これでわたしは世界を支配できる!ふはははは!」
「ふはははは!」
このおそろしい陰謀を聞き、王子はふいをついて魔法のルビーを奪って逃げます。追っ手の目をくらませての脱出は成功したかに見えました。しかし国を出たのもつかの間。新天地に到着する直前、客船の上で追っ手に捕まってしまいます。
「王子、さあルビーをお渡しください。もはや観念するしかありませんぞ!」
しかし王子はそのまま身をひるがえして海に身を投げてしまいます。あわてて捜索用のボートで後を追う一味。
やがて追手の一味は海岸で気を失った王子を発見しますが、着衣を探してもどこにも魔法のルビーは見当たりません。
「ちっ。ひとが来る。引き上げるぞ」
一味は王子の体から本国の身元が判明するような洋服のラベル類をすべて引きはがして、王子を砂浜に置き去りにしたまま逃げ去ります。

一方本国には、王子の幼なじみのいいなずけ(側近の貴族のお姫さま)がおりました。
王子が亡命したのと同時に、彼女は副大臣の命令で高い高い塔に幽閉されてしまいます。
「王子は死にましたよ。ルビーのありか、あなたならどこか知っているはずだ。さあ白状してしまいなさい」
王子といいなずけには、二人しか知らない秘密の場所がありました。ひょっとしたら国を離れる直前、王子はルビーをそこに・・・。
王子の生存を信じて、度重なるゴウモン(いやーん)にも口を割らない姫。しかし日にちが経つにつれ、しだいに気力が奪われていきます。ひょっとしたら王子は、やはり死んでしまったのかも・・・。
そんなある日、見張り役のポケットラジオから聞きなれたピアノの旋律が!
それは天才的なピアノの才能を持つ彼が、彼女のために作った曲でした。この曲を知っているのは、いいえ、この曲を弾けるのは世界に彼しかいないはず!まさか!
そのときラジオのメロディが不意に途切れ、アナウンサーの淡々とした声が聞こえてきます。
「この曲は、浜辺に打ち上げられた記憶喪失の男、通称『沈黙のピアニスト』がくり返し弾いている曲です。どうかお心当たりのある方はイギリスケント州の当局までご連絡を・・・」

・・・と言うようなストーリーじゃないかと思うのですが、どうでしょうかっ?!
がんばれ沈黙のピアニスト!いや某国の非運の王子さま!

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2005年5月18日 (水)

沈黙のピアニスト

いやはやニュースですよニュース!
けさの朝日新聞でこんなニュースが。

英国南東部の海岸で約1カ月前、ずぶぬれの黒いタキシード姿で見つかった男性が話題を呼んでいる。入院先の病院では人におびえた様子で口を閉ざしている。だが、鉛筆を持たせるとグランドピアノを描き、鍵盤に向かうとプロ級の演奏を披露する。「沈黙のピアニスト」。英メディアを通して、男性の身元捜しが広がっている。

写真の彼、かっこいいじゃんっ!
おびえたような表情と金髪、長身がたまらないッス。
ピアニストと言うのがまたいい。気品を添えている。

男性は20〜30代で身長約180センチ。4月7日にケント州シアネスの海岸をさまよっているところを保護された。着衣のラベルはすべて切り取られ、身元の手がかりになるものはなかったとされる。精神的ショックを受けたためか記憶を失い、精神が不安定な状態が続いているという。

タキシード、美青年、記憶喪失、天才的なピアノの才能、絵の才能もかなりのもの。あ、webには載っていないけど、新聞に載っていたピアノの絵はかなりうまかったです。
ミステリアスだなー。何かこう、巨大な陰謀とか犯罪とかのにおいがしませんか?
しかし妻も言っていたけれど、こんな写真を載せちゃって大丈夫なんでしょうか?彼の命を狙っている組織に知れたらどうしよう?・・・うーん、うちでかくまってあげたいくらいだ。
いやいや、興味本位で言っちゃいけないんだろうけど、でもドラマティックというかロマンティックというか。一昔前の少女漫画みたいですね。
某国の王子が世界を滅亡させようという陰謀に気づき、終末兵器の設計図と心臓部の装置(もちろん宝石)を奪って国を脱出。が、組織に追われて海に落下。宝石は見つからず、世界の命運を握る鍵は彼の失われた記憶の中に・・・。
てなところが真実ではないかと。ああもうまるっきり興味本位ですね。ごめんなさい。

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2005年5月17日 (火)

Yahoo!BBっっ!!(その3)

Yahoo!BBのサポートからメールの返事が来た。
やれやれ、ようやくLANカードが確認されたにちがいない。
間違いは誰にでもあることだからねー。誤解が解けて訂正されていればそれで良いッス。

>しかしながら、以下の2点に関しましては、
>現在、弊社へのご返却が確認できておりません。
>
> ・モデム側無線LANカード
> ・パソコン側無線LANアダプタ

・・・。
LANカードだけじゃなく、LANアダプタも未返却リストに入っちゃったのね。
最初の連絡よりも増えちゃったのね。。。
ハハハ・・・。
・・・・あああああっっ!!
どっちもちゃんと返したようぅっ!
LANカードはBBフォン本体のスロットに、LANアダプタは同じ段ボールにちゃーんと入れて送ったようっ!
2か月前の記憶だけど、そこんとこだけはちゃーんと憶えている。
しっかり段ボールに入れて宅配便で送った。
もー、しっかりしてよー。
だいたい返却の宅配便を送ってから2か月も経ってるし。
で、今ごろになって、2週間で必着で返せとか、連絡を重ねているうちに足りないものが増えてくるとか、どーも腑に落ちない。
ううむ、どうしたものか。
メールでは「もういちどしっかり確認して返送するようお願い申し上げます」と書いてある。が、間違いなく送ったんだから。
念のため、もういちどパソコンまわりをざっと見回す。もちろんない。
感情を抑えてメールの返事を書く。ついいろいろ愉快でないことを書いてしまいそうになるがグッと抑えて、どちらも間違いなく送ったということ、無線LANカードはBBフォン本体スロットに、パソコン側無線LANアダプタは本体と同梱したということだけを伝える。
どうなることやら・・・。

・・・と思ったら、すぐに返事が来た。
ぼくのメールの内容をもとに、再度確認をしてみる、と言うこと。
万一、再度催促の手紙が来たら破棄して欲しい、と言うこと。
面倒をかけて申し訳なかった、今後ともYahoo!BBをよろしく、と言うこと。

うーん。
幕切れを思わせる文章でもあるし、「確認」の成果次第ではまだ引きずりそうな予感もする。
なんとか、これで終わりますように。
しかしこういうやり取りってけっこう消耗ですね。
サポートのひとも何とか誤解がほどけて、安眠できますように。

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2005年5月16日 (月)

宿直なり

今夜は宿直。職場にお泊まりなり。
9時前にいちどコールがかかったけれど、おおきなトラブルにはならずに無事におさまった。
あとは無人の部署で本を読んだりパソコンのファイルを整理したり。

それにしても、こういう落ちついた気持ちで宿直を過ごすのは久しぶりだ。
3月までは、あんなに忙しかったのに。
年上の同僚と女性の同僚がよそに移って一ヶ月半。まだそれだけしか経っていないのに、現場では彼らがいたことはすでに「なかったこと」のようになっている。
それだけ彼らが現場に負担をかけていたということ。とは言え、少しさびしい気もする。ぼくもいつかこの社を離れたときには、2か月も経たないうちに「なかったこと」にされているのだろうか?

などとセンチメンタルなことを考えるのは、きっと5月の真夜中にたったひとりでパソコンに向かっているからなのでしょう。

風のない、きもちのいい5月の夜。
窓の外から、国道を走るトラックの音が聞こえる。
結婚する前、同じ窓から雪の上を走るクルマの音を聞いていたのが昨日のように思える。
今夜、月が雲を照らし、アスファルトに影を落としている。
路肩に積み上げられていた汚れた雪は、もうどこにも見えない。
踊るように流れるクルマの影を、ぼくはほおづえをついて眺めている。
5月の夜を突き進んでいく何台ものクルマが、うすっぺらな影絵のように見える。
いろんなことが過去に押し流されていく。
ここにふみとどまるんだということ。

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2005年5月15日 (日)

水着が売ってないよ

すっかり忘れていたが新婚旅行の日程がだんだん近づいてきた。
なーんも準備していない。
あとは当日までフルで休める休日がないこともあり、きょうは買い物に行ってきた。
目的は水着、短パンなどのリゾート用衣類だ。
が、あろうことか水着が売っていない。クルマで15分ほどのショッピングモールでまとめて購入しちゃおうと思っていたのだが。
厳密に言うと、売っていることは売っていた。が、競泳用というか学生水着というか、ビーチリゾートとはちょっとちがう感じだ。
うむむ・・・。
ほかの買い物も含めて何軒か寄ったけどいずれも似たり寄ったり。頼みの綱のユニクロもスポーツ水着のみ。混雑した主要道路を何度も通っているうちにだんだんイライラがつのってきた。
結局、ユニクロで短パンなど数点を購入し帰宅。もー駐車場は混んでいるし疲れるし、イライラするばかりで買い物をした満足感がない。
ふぅ。

イライラしてくると自分の住んでいる地域のイナカさを呪いたくなってくる。なーんで水着売っていないんだよぅ。
しかし当たり前といえば当たり前、そうだよね。5月じゃ水着なんてそんなに売ってないよね。
こんなことなら最初っからネットショッピングにすれば良かったのかも。

イライラして、つい妻のささいなことばについつっけんどんにしてしまう。
ああ、イカンなぁ・・・。にちようびにショッピングセンターに行けば混んでいるのは当たり前。クルマを停める場所に苦労するのは当たり前。妻には何の責任もない。
ゴメンね。きみに当たるつもりはなかったよ。わるかった。

その後、ミーティングに行って仲間の話を聞き、いちにちの自分の行動を振り返る。
怒りや傲慢を捨てて、謙虚に穏やかに暮らしていきたい。
ほんとうにそう思うよ。や、思っているだけじゃなく、行動しなくちゃね。
くよくよ考えてもしょうがない。行動を変えていくんだ。

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2005年5月14日 (土)

Yahoo!BBっっ!!(その2)

LANカードはBBフォン本体に装着したままの状態で返送いたしました。
BBフォンのスロットをご確認いただければ、まちがいなく中に入っております。
ご確認の上、お返事をいただければさいわいです。
よろしくお願いいたします。

・・・と言うメールを出したらすぐに返事が返ってきた。
ていねいな文章のメールだった。好感が持てた。そういう文例に添って書いているだけかも知れないけれど取りあえずいい感じ。
返事もすぐに返ってきたしね。
メールの後段、こちらの住所電話番号、モデムを返却した日にちとその際の宅配業者、伝票番号を記すよう書いてある。
すでに2か月の期間が過ぎており、伝票番号や正確な日にちは憶えていないよ。
ちびっと怒りが再燃しかけるが、気を取り直す。
念のためもう一度伝票を探すことを書き添えて、すぐに返事。
そうだよね、きっとカスタマーセンターには日々大量の返却モデムが送られてくるんだもの、日にちが分からないと対処できないよね。伝票番号が分かった方がいいよね。いろいろお手間を取らせて申し訳ない。
お仕事、おつかれさまです。
そうつぶやいて、そっと送信ボタンを押す。
何とか返却したモデムからLANカードが発見されて、誤解が解けますように。
それにしても、もし見つからなかったらどうなるんだろう?
もらった手紙には「代金支払い」と書いてあるけど。むぅ。
電話線程度の速度しか出なかったのにー。

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2005年5月13日 (金)

Yahoo! BBっっ!

Yahoo!BB。
3月に光ファイバーが来て、直後にYahoo!BBの解約手続きをした。すぐにレンタルモデムも返送した。その後なにも連絡なし。当然、すんなり解約手続きが済んでいるのだとばかり思っていたのだが。
きょうになって、モデムが届いていないと言う手紙が来たもんだ。

未着ね・・・。
ハハハ・・・・。
ちゃんと送ったよ!どーゆーことなのっ?!
手紙を持つ手がワナワナと震え、瞬時に沸点に達するワタクシ。
ああ、AAプログラムがどうとか言っている割にはこんなに簡単に激高。なさけなし。
まてまて、手紙を良く読んでみるんだ。
おちつけおちつけ。

>返却締め切り日(必着) 5月25日

ボスッ!!(手紙を叩きつける)
必着ってなんだよう必着ってぇぇぇっ!!あと2週間もないじゃないかようっ!
って、そもそもちゃんと送ったのにぃぃっ!届いてねぇワケねぇだろうおまいさんっ!
うがーっ!

モデム一式の返送をしたのは、業界最大手の○ロネコ○マトだ。
すでに送ってから2ヶ月。未着その他のトラブルがあれば連絡があるだろうし、伝票はとっくに捨ててしまった。営業所に行って、到着の状況を確認しようか。ああ面倒くさいなり・・・。

ふたたびYahoo!BBの文書を良く読んでみる。

>接続機器品名 BBフォンステーション用LANカード

ふ・・・。
LANカードなら、本体に装着したまま返しちゃったぜ。
それが見つからないってんでこんな連絡をよこしたんだな・・・。
・・・。
・・・って言うかそれくらいちゃんと確認してから督促をよこしてくれようぅっっ!!
うがーうがーうがーっっ!!

これからYahoo!BBのサポートにその旨をメールしてみます。
果たしてどうなるやら。。。。

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2005年5月11日 (水)

オークションをしなくなった

最近ネットオークションをやらなくなった。
一時期はかなりハマっていて、週に一件くらいは落札していたのだけれど。
購入していたのはおもにDAW関連のいろいろ。オーディオインターフェースだったりマイクプリアンプだったりアンプシミュレーションだったりMIDIキーボードだったり。
でも、だんだんやらなくなってきた。ここ数ヶ月はぜんぜんやっていない。
飽きちゃった、と言うのもある。
がそれ以上に、時間がもったいない。
欲しかったブツが中古とは言え格安で出品されている。ウォッチリストに入れる。入札する。
相場よりも安く手に入るかも知れない。
数日前から日に何度となくチェックし、現在の価格の推移を見守る。
そして落札間際。
あれよあれよと言う間に価格が跳ね上がり、結局は相場と同じくらいの価格で落札される。
途中まで入札しても、あまり高すぎるとオークションで購入する意味がない。
で、この一連の作業の間はほかのことが手に付かない。
時間がもったいない。

ネットオークションの妙な興奮は、ギャンブル的な酔いだと言う気がする。
期待と興奮、自分が落札したときの高揚感。
それは、ぼくが避けなくてはならない感覚だ。アディクション体質のぼくには、きっとその興奮をそのうちコントロールできなくなるだろう。

オークションの推移を見守る時間を、ぼくはほかのことに使おう。
ギターを弾き、妻と過ごそう。ミーティングに足を運び仲間の話に真摯に耳をかたむけよう。
リアルな世界でリアルに生きよう。

とは言え、ウォッチリストには常になにがしかのアイテムを追加しているんですが。。。

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2005年5月10日 (火)

ご飯を食べると眠くなる

近ごろご飯を食べるとすぐに眠くなる。
職場でお昼を食べたあと。うちで晩ご飯を食べたあと。
もー眠くて眠くて。
職場では食後のお昼休み、軽く居眠り。職員の中には駐車場のクルマまで寝に行く方もいらっしゃるが、さすがにそこまでやる度胸はない。て言うか、隔絶された車内で午後の就業時間までに目を覚ます自信がない。まったくない。
いちど軽く居眠りしちゃえば、午後の仕事に頭を切り替えるのは割とラクチン。
夜は夜で、晩ご飯を食べると眠くなっちゃう。
ミーティングから帰ってきて晩ご飯を食べるとだいたい9時半。いちど気を失うように寝てしまい、0時前にようやく一度目を覚まして、こうしてブログの更新をしている。

トシかね。やはり。

そう言えばしばらく前のこと。実家の母が「おとーさんは近ごろトシ取っちゃって、水戸黄門を見ながら寝ちゃってるのよ」と笑っていた。
ぼくも「そりゃ早いね、はっはっは」と答えていたのだけれど。
これじゃー親父と変わりない。
いや、親父は朝6時前に目を覚まして新聞を読んでいるが、ぼくはぎりぎりまで寝ている。ヘタすると親父よりも活動時間が短いかも。
うーむ。こりゃイカン。何とかせねば。

そう言えば近ごろ早起き本なるものも書店で見かけた。
早起きはいま、トレンドなのかも知れない。「早起きは三文の得」とかそれに類似したことばは良く聞くが、「夜型はエライ」と言うような話はあまり聞かない。
ううむ。やはり生活時間を変革するしか。

と思う反面。いまはいまで幸せな日々だし。これでいいのかもね。
でもちょっとだけ朝方にしてみようっと。

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2005年5月 9日 (月)

ビジネスミーティング

と言うワケできのうはミーティングを休んだけど、きょうはわがホームグループのミーティングに参加できた。
きょうはビジネスミーティング。
ふだんの「言いっ放し・聞きっ放し」のルールとはちょっとちがう、グループの運営に関してみんなで相談するミーティングだ。意見交換や、時には議論もある。ちょっとした会議だ。
きょうのテーマは、6月に迫ったセミナーについての決めごと。
セミナーといっても怪しい集まりじゃない。
広めの会場を借りて、全国各地の仲間に告知をして、医療関係者や保健所などにも案内を出す。
時間も朝10時から午後3時半までたっぷり取って、スピーカーにもある程度の時間をお願いする。
ま、言ってみれば「ライブ」ですね。

今回は毎年恒例のゲストスピーカーを誰にお願いするかを相談したり、案内の発送作業などでほとんどおしまい。和気あいあいとした雰囲気で建設的な話し合いが出来るのは、わがホームグループならではだと思う。
ビジネスは会議っぽくて最初はあまり好きじゃなかった。
事務的な話をして1時間半の時間を費やすのはムダと思っていた。
けどだんだん、グループの運営をグループみんなでひとつひとつ決めるのはたいせつなことだと思うようになってきた。
AAは個人を重んじるあつまりだ。
基本的に、多数決は多用しない。全会一致を目指す。全員の意見が集約しなければ、集約するまで話し合いをもつ。どうしても意見が集約しないときには多数決がもたれるが、その場合でも2/3以上じゃないと可決しないし、少数意見には「アピール権」が保証される。反対意見にもかならず耳をかたむけ、全員で吟味する。
そういう姿勢のひとつひとつに、ぼくはAAの良さを感じる。
創世記のころ(1930年代のアメリカだ)は、そうではなかったらしい。
細かい規則もたくさんあったらしい。
でも、細かい規則を作れば作るほど自分たちがそれに縛られ、身動きが取れなくなっていった。
自分のルールに自分でとらわれ、揚げ句、グループが崩壊し、自分たちの飲まない生き方も続けられなくなって行った。
こんにちのAAは、そう言った時代の先輩たちの貴重な経験の上になり立っている。
そしてその、過去の経験の蒸留が、「どんな意見にも愛情を持って接しなさい、頭から否定することなく、謙虚に耳をかたむけなさい」と言っている。
こういうところにも、AAという集まりの知恵の深さを感じる。そしてしだいに、自分の生き方にもそのやり方がしみ込んでくる。
AAメンバーであることに安らぎを感じる。そんなことを思うビジネスミーティングでした。

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2005年5月 8日 (日)

アプリケーションおおそうじ

天気の良い休日にもかかわらず、ひたすら音楽ソフトの大掃除に明け暮れる。
native instrumentsのソフト群。去年、「NI KOMPLETE」と言う、この会社の目玉ソフトが数種類まとめて格安になっているパッケージを購入した。が、これがどーゆーわけか不具合が多い。
MacとWindowsマシンの両方にインストールしているのだけど、Mac版がとてもとてもフリーズしやすい。
DAWソフトは起動の時にVSTプラグインを読み込みながら立ち上がるので、VSTプラグインに不具合が生じるとDAWごとまとめてフリーズする。フリーズするだけならまだしも、マシンがハングしてしまうこともしばしば。OS Xにして以来カーネルパニック画面なんてほとんど見たことないんだけど、このnative instruments社のソフト群を入れて以来どうも具合が悪い。
で、きょうは業を煮やして、まとめてアンインストール、再インストールをすることに。
これがさー。
何度やってもまたフリーズするのよー。もー。
NI社のソフトは、インストールの途中でNIのサイトにつながって、認証を取ってこないといけない。
認証キーはひとつのソフトにつき2コまで発行してくれる。このへん、非常に良心的だ。おかげでMacとWinと両方に堂々とインストールできる。
で、マシンを代えたりOSを変えたりしたときには、前の認証キーを取り消してあらためて新しいのを発行してくれる。が、あんまりひんぱんに取り消し・再発行をくり返していると不審に思われて新しいキーを発行してくれなくなるらしい。 
ただでさえアンインストール・再インストールがややこしいのに、この認証までもなかなかうまくいかず。どういうわけか取得した認証キーをインストーラが認識してくれないの。何かしらの理由で、前の認証キーが無効になっているのかも知れない。やむをえず認証をイッコ取り消して新しいキーを取得し直し。不正ユーザと思われたらどうしよう。びくびく。アイアム小心者。うう、正規ユーザなのになんでこんな不便を・・・。
結局ネットで調べてみたら、インストーラ自体に不具合があって、2バイト文字のフォルダを認識してくれないらしい。認証キーが無効になっていたわけではなく、インストーラが認証キーの場所を認識してくれなかっただけらしい。
アップデート・動作確認などを含めて、作業完了まで実に6時間。ほぼ一日がかり。
トホホ・・・。

半分ぼーっとした状態で作業に没頭していたら、なんとミーティングに行きそびれてしまったよ。
ああ、AAライフ始まって以来のことだよ。ガックリ・・・。
あすはホームグループのビジネスミーティング。きょう行きそびれた分、キアイ入れて行こうっと。

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2005年5月 7日 (土)

ホームグループ

ホームグループ。
AA(Alcoholics Anonymous)で、自分の所属するグループ。
ぼくのホームグループは、わずか7,8人ほどしかいない。近隣のグループでは少ない方だ。
少ない上に、メンバーの数もあんまり増えていない。
でも、いいグループだと思う。バランスが取れている。
メンバーは温厚で、穏やかな人が多い。
ぼくはこのチームの中でやっていこうと思う。人数が少ないのだって、気にならない。
きょうもホームグループのミーティングだった。

ミーティングのあと、茶碗を洗い、戸締まりをし、会場係の仲間とともに公民館の鍵を締めて退出する。
春の夜風に吹かれながらおやすみのあいさつをして、月明かりの駐車場を出る。
何度も何度も経験した場面。
でも、最初に来たときと変わらない。こころの引っ掛かりが取れて、気持ちが晴れるのを感じる。
仲間とともにいる感覚。
自分が受け入れられ、だれかとたしかにつながっているという感覚。
本やビデオでは感じることのできない、あたたかい感覚だ。
AAで良く言われる「本を読んで回復するんじゃない、仲間の中で、ミーティングに足を運んで回復するんだ」ということばの意味が分かるような気がする。
仲間とともに。

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2005年5月 6日 (金)

勘が戻らない

休み疲れかな。
なんだか勘が戻らない。
まったく職場に顔を出さなかったのはきのういちにちだけなんだけど。
現場から報告をもらっても、今までのいきさつや進捗状況がとっさに思い出せない。
報告してくれた方に何度も聞き返して、「だいじょうぶですか?」と聞かれる始末。
たはは。

でも「ごめんごめん、忘れちゃって。で、もういちど教えてくれます?」で済ませられるのは、トシのせいかな。
駆け出しのころだったら、ひどくうろたえていたに違いない。
で、よけいにとんちんかんなことを言ったりしてね。
いまは「忘れたものは仕方がない」と、堂々と聞き返しちゃったりして。
「自分の物忘れに驚かない。うろたえない」と言うのは、生きていく上でたいせつなことかも。

トップの配慮で、きょうから夜間の交代要員が来るまでの「待ち番」に食事が出ることになった。
社内の給食だから正直言って味は良くないんだけど、気遣いをしてもらっているのはほんとうにありがたく感じる。
少しずつ、ここが自分の居場所だという感覚が増してくる。配属になったときには、長居するなんて思いも寄らなかったのに。
社の中で、AAで、もちろん家庭で、まわりのひとをたいせつにしようって、ほんとうにそう思うよ。
相手の話に耳をかたむけ、ときには馬鹿話をして、壁を取り払っていきたい。
理解されるよりも理解することを、愛されるより愛することを、わたしが望みますように。
ピース。

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2005年5月 5日 (木)

休日のおわりに

2連休でした。
おとといからきのうの朝まで宿直だったから、じっさいは1日半の休日。だけどGWと呼ぶにふさわしい、堂々の連休。
天気が良くて風もない。なにも予定が入っていない、まっさらの休日。
妻とふたりでパンを焼き、ショッピングセンターに買い物に行き、本を読んで過ごす。
しずかな休日。

家具店のソファに寝そべり、目を閉じてみる。
オレンジ色の、体が沈むような大型のソファ。
その居心地のいいソファには24万円の値札にマジックで斜線が引いてあって、17万円と書いてある。
買えないね、と妻がわらう。
置く場所がないよ、とぼくは言う。
となりのベッドのコーナーでは子どもが寝転がってはしゃいでいる。
おだやかな表情で、店員がそれを見ている。耳障りなBGMもなく、子どもの声と階下のざわめきが混じりあい、静かな波のように打ち寄せてくる。
昼間の混雑が退けた気だるい余韻が店の中に漂っている。
ありふれた光景。退屈で小市民的でスケールの小さい、どこにでも転がっている風景。

不意に自分が「こちら側」にいることにあらためて気づき、驚きを感じる。ぼくはいま「こちら側」にいる。いま、たしかに。
退屈な、でもやすらかな「こちら側」。
気がつき、ぼくはそこに居続けたいとあらためて思う。あすも、あさっても、次の日も、そのまた次の日も、そのまた次の日も。
だってそれは、とてももろくてはかないものだから。
積み重ねるのは長い時間と労力が必要だけど、崩れ去るのはあっという間だ。
過去に押し流されるのは、とても簡単なこと。
ぼくは踏みとどまり、「こちら側」に居続けようと思う。
うまく言えないけど、ほんとうにそう思うよ。

それにしても24万のソファが17万というのは、果たして大安売りなのだろうか。
ううむ。

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2005年5月 4日 (水)

ナルニア国物語

narunia
あのナルニア国物語が映画になる。
eiga.com
全7巻のファンタジー小説だ。
近ごろハリー・ポッターや指輪物語が映画化されて大ヒットしていたから、何となく「来るかな?」と言う気はしないでもなかったが。
子どものころ、いちばん好きだった小説がこのナルニア国物語だ。
細かいあらすじは忘れちゃったけど、ドラえもんみたいに引き出しだかタンスだか(たしか洋服ダンスだったような?)を開けるとそこは中世ファンタジー世界に通じていて、子供たちが神話的な登場人物といっしょに冒険を繰り広げる、と言うお話だ。
必ずしも善が勝つとは限らない。悪い魔法使いが言うことにも筋が通っていたり、善悪の区別がつかないような人物が出てきたり。考えさえられる寓話があちこちに挿入されていたように思う。
小学3年生から4年生くらいのときに夢中で読んでいた。当時はSFとファンタジーばっか読んでいたっけ。
光瀬龍とか眉村卓とか。百億の昼と千億の夜。なぞの転校生。
ナルニア国物語は、そんな本といっしょに、夏休みの図書館の片隅で見つけた。
ページを繰る手ももどかしく、借りては読み借りては読み、ほとんど図書館に日参していた記憶がある。
ナルニア国物語と言うと、夏の日差しと木陰と、図書館のひんやりした静かな空気を思い出す。

しかし映画化は往年のファンとしては複雑な気分。
「図書室の隅に埋もれている名作ファンタジー」というのがこの物語のただしいポジションのような気がする。
ハデハデのコマーシャルやキャンペーンは似付かわしくない気がする。
主人公の少年たちはふとしたはずみに別世界に迷い込み、知らず知らずのうちに冒険に足を踏み出す。
それと同じように、ふとしたとはずみに図書館の片隅でこの本に出会い、気がついたらぐいぐいと惹き込まれていく。それがナルニア国物語の正しい読み方のように思うんだけど。

恥ずかしい話だけど、何年かに一度、ナルニア国物語のことをふと思い出すときがある。
眠りに落ちる直前、子どものころのことを思い出しているとき。仕事の合間にふと空を見上げたとき。
そんなとき、いまもあの本は図書館のいちばん後ろの棚で、新しい読み手に開かれるのを待っているんだろうか。そう考える。
ほんの最後には貸し出しのスタンプが押してあって、ぼくが読む前はもう何年間も借りていなかった。でも、ぼくの前の読み手が熱心に何度も読んでいたであろうことは、スタンプの日付が密になっていたことから推測できた。
子どもやこころのやわらかいすべての人たちに、この物語が届くといいな。
しかしこうなると次はアーシュラ・K・ル・グインの「ゲド戦記」かな・・・。

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2005年5月 3日 (火)

雲ひとつない休日

いいお天気の休日だった。
雲ひとつない青空。風もなくあたたかい、穏やかないちにち。
遠くに少しかすんで山並が見える。山頂付近の雪はここ数日でかなり少なくなった。
穏やかな休日。
あいにくきょうは朝から宿直。ゴールデンウィークのクルマの流れに混じって出勤。
県外のナンバーが多い。
はるか九州や四国のナンバーのスポーツカー。オープン2シーターの派手なエンジン音。
ワンボックスワゴンの家族連れ。クルマの窓から顔を出す犬。その頭をなでる子どものちいさな手。
以前は憎しみしか湧いてこない風景だった。唾棄すべき平穏。画一的な行動しか出来ない、資本主義社会のうつろな奴隷。
ぼくはアパートの窓の外のすべての人々を憎んだ。
薄暗いアパートから一歩も出ることなく、初夏の連休を連続飲酒して過ごしていた。
ブラックアウトから目が覚めると、汚れたアパートの窓越しに5月の澄んだ青空が見えた。それが朝なのか夕方なのかも分からないまま、ぼくは吐き気をこらえ、アルコールに濁った目でその青空を見つめていた。
涙が流れるのが事故憐憫のせいなのか感傷なのか、何も分からないまま。

職場の窓から外を見る。
かつてとなにも変わらない、良く晴れた連休の風景が広がっている。
行き交うクルマ、汗ばむ陽気、青々とした木々の緑。やけに新鮮に見える若者のTシャツ姿。
自分の中にはもう、その風景を憎む気持ちがない。あのころはいったい何を憎んでいたんだろう?
自分の中の不安や身の置き所のなさを、人を憎むことでバランスを取ろうとしていたのかも知れない。思春期のころの、体中から噴き出すような世界への憎悪が途切れなく続いていたせいなのかも知れない。
分からない。けれど、いまはそんな気持ちがないことにホッとする。

憎もうと思えばどこまでも憎める。
愛そうと思えばきっと愛せる。
この世界は、きっとそんな風に作られているんだと思う。

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2005年5月 2日 (月)

この荒んだ世界で/この素晴らしい世界で

ホームグループのミーティングだった。
久しぶりに会えた仲間がいた。
彼女が結婚して他県に移ったのは何年前だったろう。2年?3年?
久しぶりに会った彼女は相変わらず落ちついていて、以前と変わらない魅力を携えていた。
酒をやめて何年経っても、生きていくつらさや悩みは尽きない。
それでも、酒に頼らず、そのつらさを受け止めていくことをぼくたちは学んだ。
仲間とともに成長し、ミーティングの中に答えを見いだすことを学んだ。
自分の生きづらさを率直に話す彼女に、AAにつながったばかりのころのぼくはおおいにあこがれ、共感を抱いた。
いまもその気持ちは変わらない。
おんぼろの教会の薄暗い明かりの下、率直に自分のことを話す彼女。じっと耳をかたむけるぼくと仲間たち。まるで時間が吹っ飛んで、数年前にタイムスリップしたみたいだった。
お帰りなさい。
あなたときょう会えたことを、とてもうれしく思っています。とても。
またあなたはあなたの暮らしの場所へ戻っていく。
でも。あなたが帰ってこれる場所を、ぼくたちは守り続けたいと思います。
もしも逆にぼくがここを離れることがあっても、きっと仲間はここを守り、ミーティングを開き続けていると思います。過去AAがずっとそうであったように。
きょうのテーマはステップ11。
「祈りと黙想を通して、自分なりに理解した神との意識的な触れ合いを深め、神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた」
正直、神さまなんて分からない。ぼくはこれからも間違い続けるだろう。我を張り、他人に腹を立て、ときには恨み続けるだろう。祈りと黙想なんて吹っ飛ぶこともあるだろう。
でも、それを見つめ、自分自身を振り返ることをぼくらは学んだ。そういう場所をぼくたちは持っている。
それは、とてもとても素晴らしいことだと思う。そう言う場を持てたことを感謝している。
仲間に、神に、この世界に。
このゆがんだ世界で、この荒んだ世界で、この素晴らしい世界で、ぼくたちはステップを踏み続ける。ぼくたちはダンスを踊り続ける。
ぼくたちは成長したいと願い続ける。

願い続ける。

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2005年5月 1日 (日)

ミーティングざんまい

ここんとこAA(Alcoholics Anonymous)ミーティングに参加する回数が減ってきていた。
が、きのうときょうの二日間、久しぶりにミーティングざんまい。
きのうの夜はホームグループのミーティング。きょうの昼間は隣町でのミーティング。きょうの夜は市内のミーティング。
やー、原点に戻った気がして気持ちがすっきりしました。
AAざんまいの休日も良いね。

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