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2005年2月10日 (木)

本部トップへ

昨日のつづきです。本部トップへ今回の一件は報告した、と同僚女性は怒りをむき出しにして吠えた。本部の籍で親しいひとにメールで聞いてみたら、彼女の言い分がかなり自分に都合良く解釈され、ぼくとトップがまるっきり無理解だ、と伝わっているとのこと。告げ口じみたことはしたくないが、事情を説明せねばこちらの旗色が悪くなりかねない。と言うことで今夜、トップといっしょに本社に行ってきた。
本社トップにアポを取ったら、夜の7時に来いとのこと。本社トップ、しかも突然面会の約束を取り付けたわりに早い時間帯で会ってもらえることになった。トップと二人、ドキドキしながら6時にこちらを出発した。彼女は本社からの派遣であり、トラブルになればこちらと本社との関係にも影響しかねない。かといって今回のようなむちゃくちゃをそのままにしておいては、あらぬ風評が立ってしまう。感情ばしった水掛論にならないように、経緯を淡々と本社トップに話すべし。本部の籍で親しいひとから、そんなアドバイスをもらった。そう、けっして主観的なことは口にすまい。事実を淡々と並べよう。本部トップは彼女とわりと気安いから、彼女の言い分も話の中で出てくるだろう。それについては決して否定すまい。ぼくはただ事実を時間軸に沿って淡々と話そう。
1時間ほどで本社の社屋に到着する。寒風に吹かれながらトップと二人で社屋に向かう。途中、本部籍の知人からまたメールが入る。きょうわれわれが「釈明」に来るようだと、昼間に本部トップが彼女に話したらしい。やれやれ。「釈明」かよ。事態はどんどん対立的な方向に進んでいる。でもここまで来たらどうしようもない。決して彼女の人格をうんぬんしたりするまい。主観的な言葉を発すまい。事実のみ。事実のみ。
運の良いことに、廊下で偶然、本部トップをつかまえることができた。そのまま彼の部屋に行き、話をはじめる。今回のトラブルの件をぼくとトップが交代で話し、ぼくの本部での業務のことや、結婚式のことも話に出る。ものはついでと、祝辞のお願いもした。
で、いよいよ彼女の話に。
基本的に、個人のことを、その人がいない場所でうんぬんするのは好きじゃない。ぼくは小さいころ、自分のいないところで自分のことをさんざんウワサにされ、それを立ち聞きしてしまったことがある。それ以来、そういうことをするのは卑しいことだ、恥ずかしいことだという気持ちがある。でも今回は、なんとしても本部トップに誤解を解いてもらわないと。
四方山話が一区切りついたあと、経緯を話し始めた。彼女が進めている仕事の発端、経緯。ぼくのところに寄せられた現場スタッフの意見。顧客とのやりとりだけで話が進んでいき、根回しや周知が行われていないこと。ぼくが提案したこと。その後数日に渡り彼女が欠勤したこと。その後の彼女の反論の内容。基本的に彼女の仕事には敬意を払っているし、本社で学んだ新しい知識を活用しようという意識はすばらしいと思う。だからそれをもっともっと有効に生かすために、ほんの少しだけ職場の先輩として提案をしたかった。
そして、ひょっとして自分の言い方にもいたらなかった点があったのかも知れないこと。彼女とは年齢も近いし、社会人としては彼女の方が先輩でもある。そこのところに配慮して、もっと立てれば彼女のプライドを傷つけずにすんだのかも知れない、と言うこと。
本社トップは黙ってぼくとトップの話を聞いていた。で。
「分かりました。良く分かりました。彼女のプライドの問題、ですね。どう対処したらいいのか、自分も良く考えてみます。彼女にはわたしの方からも話をしてみます」
おおっっ!!や、やったっ!!!本社トップは、納得がいかないことは納得がいかないと、その場で言うひとだ。その彼が、どうやらわれわれの説明を妥当だと思ってくれている。よかった〜。
ちなみに彼女が本部トップに語ったのは、以下のようなこと。
・ぼくが彼女に言ったことは、彼女にはまったく理解できなかった。(がっくり・・・)
・ただ、自分が否定されていると感じた。
・本社の最新知識で最先端の仕事をしようとしているのに、まわりが固定観念にとらわれていて理解しようとしない。
だって。
うーん。やはりむちゃくちゃ。
でもまぁ、少なくとも今日のところは本部トップに経緯を説明することができた。誤解が解けたかどうかは別として、本部トップに言い分が言えて、ぼくは満足だ。あとはどうなるか、もう成り行きに任せよう。手放そう。ひょっとしたら彼女、いきり立って突っかかってくるかも知れない。辞めてしまうかも知れない。さらにむちゃくちゃを本部にねじ込むかも知れない。でもとにかく。とにかく今回の一件はこれでおしまい。あとはもう彼女に意見などするまい。あとのことはきっと、彼女自身が結論を出すだろうから。次に彼女と顔を合わせるのは土曜日だ。彼女がなにを言ってこようと、怒らず否定せず、共感を持って接しよう。なぜ告げ口じみたことをしたのかと問われたら、経緯を説明したかったのだと、それだけ言おう。彼女がなにを言っても怒りで対抗せず、言葉に詰まったら、そのときはただ黙っていよう。
自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを。

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