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2004年12月 8日 (水)

ピグマリオン効果

ある研究の結果を指した心理学の言葉で、ピグマリオン効果というものがあるそうだ。
こんな研究。
ある小学校のひとクラス全員に知能試験の検査をした。数名の子どもの名前を担当の教師に伝え、「この子とこの子は知能が高まる可能性が高い」と教えた。が、じっさいにはその子どもたちは無作為に抽出した、とくに知能が高いわけではない子どもだった。
それにも関わらず、しばらくのちに知能検査をしたところ、教師に名前を伝えた数名は確実に検査結果が良くなっていたそうだ。
つまり、教師が「この子は頭が良くなる」と期待をして接したことで、じっさいに頭が良くなった、と言うこと。
この研究は調査方法になにか問題があったらしく、かならずしもこの結果が100パーセントの事実ではないらしい。
でも、何となくうなずける。
期待。相手に敬意と共感とやさしさを抱いて接すれば、相手もそれに応える。ひょっとしたら無意識に。
ピグマリオン効果の小学生、教師が「このやろこのやろ、なんでこんなことも分からねぇんだこのやろ」という態度で接したら、そりゃあ伸びないだろう。「この子は伸びるに違いない。大事に育てよう」というあたたかさ、敬意。優しい気持ち。それに子どもが反応するんじゃないかな。
これ、職場でもAA(Alcoholics Anonymous)でも言えるんじゃないだろうか。
自分が相手を嫌い、拒絶すれば、相手からも拒絶が返ってくる。
好感と期待を示せば、相手からも良い反応が返ってくる。
もちろん「見返り」を期待してなにがしかの行いをするのはよろしくない。動機不純だ。
でも共感と思いやりが良い結果をもたらすと言うことは、知っておいて損はないと思う。
いやな相手ほど共感的に接する。
そんな風にできたらいいなー。

ちなみにピグマリオンという言葉は、ギリシャ神話の登場人物だそうです。
自分の作った人形に恋をして、神さまに頼んで命を吹き込んでもらった男だそう。
最後は自分が作った人形と結婚するんだって。映画にもなったブロードウェイミュージカルの「マイ・フェア・レディ」は原題が「ピグマリオン」だそうです。
ふーん。
今回の出典

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