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2004年12月25日 (土)

クリスマスで

そう言えばきょうはクリスマスだ。
あんまり関係ないけれど、それでもクリスマスだ。
子どものころは楽しかったな、クリスマス。
サンタクロースなんて信じちゃいなかったけど、両親が買ってきてくれるプレゼントには胸が躍ったよ。
温かいチキン、それにバタークリームのデコレーションケーキ。
どうして「X'mas」が「クリスマス」と読むのか不思議だった。それがなんのお祝いなのか分からなかった。
でもクリスマスのレコードをプレーヤーに載せて、表からタイヤチェーンの「りんりん」という音を聞くとすこしだけ厳かな気持ちになった。
10代後半から20代は、つらいことばっかりだったな。失恋しては、ぶっ倒れるまで酒を飲み続けていた。

20代半ばのころ、男ばかり3人でデニーズでイブの夜を過ごしたこともあったっけ。
まわりは景気の良さそうなカップルや女の子連ればかりで、ぼくたちは会話もとぎれてひたすら壁際の席でたばこをふかし続けていた。
あのときのひとりは日本にいないし、もうひとりと来たらこの世にもいない。
「まぁこんなさびしいクリスマスはきっといまだけだよ」
「け、何年経っても変わりゃしねぇよ」
不機嫌にそうつぶやいたけど、そのわずか数年後には二度とその3人が集まることがないなど、思いもしなかった。
彼が家に火をつけた焼け跡のギター。
形見の品として人づてに渡ってきた。あちこち焼けこげてるけど、いまでもちゃんと音は鳴る。

冗談で「クリスマスにバイクで事故って死んだ友だちに捧げる曲」を作ったことがある。
冗談でも、そんな曲を作らなきゃ良かった。
クリスマスが来るたびに、デニーズの片隅のもてない男3人組を思い出す。
もうひとりはアル中になり、もうひとりは日本に見切りをつけた。
両親も、10年以上も彼に片想いしたままの女の子も置いて。

ほんと、クリスマスになるといろいろ思い出すよ。
メリークリスマス。
安らぎは得られたかい?
痛みは消えたかい?

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