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2004年10月24日 (日)

未来のギタリストさんへ

前略

こんばんは、○○さま。
先ほど入金を確認いたしました。
迅速な振り込みをいただき、たいへんありがとうございます。
さっそく明日、発送の手続きに入ります。

発送が済みましたら、あらためてメールにてご連絡を差し上げます。
商品が届きましたら、評価欄またはメールにて到着をお伝えください。

CD-Rには商品のサイトよりダウンロードしましたマニュアル(pdfファイル)、エディタ/ライブラリアンソフト(Windows、Macintoshそれぞれ)、デモ曲(37曲)を入れておきました。

少しだけ自己紹介を。
ぼくは37歳の社会人です。
はじめてギターを手にしたのは14歳、中学2年生の時でした。
パンクロックが好きで、当時話題になっていたクラッシュやセックス・ピストルズ、スターリンなどのコピーバンドを友だちといっしょにしていました。
それ以来、高校、大学、社会人になってからもバンドをやっていました。

大学に入ったころ、友人や知人がどんどん東京に行ってライブハウスなどで活動をはじめました。悔しかったです。自分も「こんな田舎にいては親に決められた一生で終わってしまうのでは・・」と悩んだものです。
かといってギターが抜きんでて上手いわけでもなく、自作の曲が世の中に通用するとも思えず(なにせ当時はパンクロックがいまほど市民権を得ていませんでしたし)、大学を辞めて親の反対を振り切って東京に出て行く勇気もなく。地元の大学のサークルでバンド活動をしているうちにあっと言う間に社会人、いまに至ります。

現在はバンド活動はしておらず、去年からもっぱらパソコンで音楽制作をしております。友人の間にはプロになって華々しく活動しているものあり、いまだにライブハウスでアマチュア活動をしているものあり、きっぱり音楽活動を辞めたものもあり、さまざまです。
ぼく自身はバンドに費やす時間も労力も思うように取れず、現在はパソコンでの独作という方法で音楽を続けています。

若いころはとにかくプロになりたい、音楽で飯が食いたい、ライブハウスで大勢のファンに支持されたい、大勢の人に自分のロックを聴いてもらいたい、自分のロックを世に出すことで何かを変えたい・・と思っていました。
でもいまは、自分の納得のいく音楽を自分なりに作れればいいのではないか、そしてそれを、たとえ少数でも、まわりの人に聞いてもらえればいいのではないか。そんな風に思っています。
音楽を作ると言うことは、ひとつの世界を作ることだと思います。
○○さまが「こんな音を出したい」と願い、まっすぐに努力し、やがてその音を出すとき、それはまさに音楽という名の、ひとつの世界を作ることなのだと思います。
その世界に点数はありません。
優しい世界は優しさを、情熱的な世界は情熱を、せつない世界はせつなさを、聞く人に伝えていくのだと思います。
それがどのくらい伝わるかは、どれだけいっしょうけんめいその世界を作ったか、によるでしょう。売れる売れないとか、ライブで何人動員したかとかは、そのあとのお話。
ほとんど芽が出ず、ライブの客もまばら。でも何年経ったあとでも、そのときの演奏をついきのうのようにはっきりと思い出せる。そのときの感動がいつまでも忘れられない。そんなアマチュアミュージシャンを何人も見てきました。
ぼくもいつか、40になったとき、50になったとき、そんなミュージシャンになりたい。
そんな世界を作りたい。
いまはそんな風に思っています。

長々と失礼しました。
あす、発送後にあらためてメールいたします。

敬具

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