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2004年10月23日 (土)

蚊ァァァッッ!!

蚊がいる。
もう夏も終わり秋もたけなわとなり、冬の気配さえ近づいている。
にもかかわらず、部屋に蚊がいる。いったいどうしたことか。「ま、一匹だけだし、気温も下がっているし。そのうちに自然にいなくなるだろう」とユーゼンと構えていたのだが、一日経っても二日経っても一行にいなくなる様子がない。殺生は好まない。悪さをしなければ一匹くらいどうということはないのだけれど。
夜中。ぷいーんという耳障りな音がする。もちろん蚊だ。暗闇の中、半分眠りながら力なく空中で手をたたくのだけれども、もちろん蚊をつぶすには至らない。ま、近寄ってきたというだけの理由でつぶしてしまうのもなんだし。様子を見るか。そう思いふたたび眠りにつくと、30分ほどのちにまたまた「ぷいーん」という音が。くわっ!おのれっ!!生かしてやっている大恩を忘れあるじに仇なすとは不届き千万!!血迷ったか蚊よっ?!かくなるうえは斬り捨ててくれるわっ!!なぜか時代劇調にいきり立ち、ベッドから跳ね起きる。秘蔵のキンチョールをあたり構わずまき散らす。時計を見る。夜中の3時半。自分はいったい何をやっているのかよく分からないが、一度始めてしまったことを途中で止めるのは良くない。しばしの間、空中を踊るようにキンチョールを噴霧しまくる。ぜいぜい。ぜいぜい。蚊め、ようやく昇天したか・・・好敵手であった・・・。
などと油断していた翌日。アパートに帰りパソコンをいじっていると、視界の片隅に動く物体が。おお、蚊よ?まだ生きていたのか?あの大掃討作戦をどうやって生き延びたのか?うむむ・・・。やはりキンチョールなどという化学兵器に頼ったのがいけなかったのか。命を取ると言うことは、おのが命を削ることなり。蚊をつぶすという業は、やはり自らの手で償わねばなるまい。そうまでして我と対峙するか蚊よ。我に業を背負わせるか蚊よ。仕方あるまい・・・。再び空中を踊るがごとく、蚊をめがけて両手をたたく。ぱちん。ぱちん。いっこうに捕まらない。以前にも書いたとおり、ぼくは運動音痴だ。小学校以来、体育は1か2だ。あのキンチョールのジュウタン爆撃を生き抜いた蚊を捕らえられるわけがない。おそるべし蚊。まさに赤い彗星。
あれから3日が経過した。蚊はいまだ健在である。こうなるとむしろ愛着がわいてくるから不思議だ。どうやって生き延びているのか分からないが、ま、もうあとは好きなだけぷいーんぷいーんしてなさい。でもあんまりうるさいと・・・ふっふっふ・・・。

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