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2004年10月17日 (日)

ツイステッド

またまたちょっと前になるけど、「ツイステッド」という映画を観てきました。とくに見る予定もなかったんだけど、ふと予定が空いたときに「映画でも観ようか」と時間を調べたらちょうど良い。なんの予備知識もなしで映画館に飛び込んだのでした。
物語。アグレッシブな女性刑事が主人公。体を張ってばりばり犯人を逮捕する毎日。上昇志向が強い。亡くなった父の同僚が警察の重職ということもあり、念願の殺人科に抜擢される。彼女は仕事に情熱を傾ける一方、バーで男を拾って一夜を過ごす趣味があった。ある日、いちど寝た男が他殺体となって海に上がる。以後、彼女の寝た男たちが次々と死んでゆく。ストレスからワインをがぶ飲みする主人公。そのたびにブラックアウトし、そのたびに死体が上がる。同僚たちは彼女を疑いはじめ、彼女も意識を失っている間に殺人を犯しているのでは・・・と自分を疑いはじめる。
これねー。ストーリー、無理ありすぎ。だってさー。主人公は「異常なほど仕事に情熱を傾ける女性刑事」でしょ。なんだって「自分がブラックアウトしている間に事件を起こしているかも」と思いながら、毎晩まいばん酒を飲むのよ。悪を憎むこころが異常に強い設定のはず。飲んだらひとが死ぬ。そう思ったら飲まなきゃ良いのに。んで酒飲んで気がついたら「また死体が上がった、至急来てくれ」とかならずケータイで呼ばれる。その時点で担当を外されるでしょうに。あと、最後まで見たけれど「バーでつぎつぎと男を拾う女性刑事」って言う設定がどうもよく分からない。「主人公の知り合いが次々と殺され、主人公は自分が犯人なのか犯人を追う立場なのかを見失っていく」というのがこの映画のポイントだと思う。だったら別に「バーで男を拾う」設定は要らないような。ミステリー一辺倒ではセールスが期待できないから、お色気サービスなのか?でも主人公のアシュレイ・ジャドは精悍な女性刑事には似合っているけれど、セクシーサービスはちょっといかがなものか。筋肉質過ぎてあんまりセクシーに感じなかった。あとSamuel L.Jacksonが出てきた時点で「端役じゃないな」と、ストーリーが読めてしまうのもいかがなものか。ううむ。ううむ。きっとこの映画の眼目は「ばりばりの女刑事が捜査官なのか殺人犯なのかアイデンティティをぐらぐら揺らぎ、謎が交錯してラストはあっとおどろくどんでん返し」というあたりなのでしょう。セクシーサービスも交えて。でもちょっと空回り気味なのは否めない印象でした。
ああ、でもね。オープニングは良かったですよ。サンフランシスコ(だったか)の曇天を渡っていく4羽の黒い鳥。不吉な物語を暗示するような印象的なオープニングでした。
なんか悪い点ばっかり書いちゃったけど、最後のどんでん返しはなかなかのもんでした。主人公がアイデンティティを見失いかけてグラグラ揺れるあたりもかなり迫ってきました。あともうちょっと主人公が節酒してくれるともっと良かったのに、と思いました。おお、主人公が節酒できないあたり、これはアメリカ社会の深刻なアルコール問題の一端を描いているのか?んなわけないか。
きょうくん。「飲むたびにばたばたとひとが死ぬんだったら、きょうは飲むのを止めましょう」

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