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2004年7月29日 (木)

霊的に病んでいる

昨日は部署の打ち合わせ会。
が、例の先輩はもう当然のように不参加。先日笑顔を見せたのもほんの束の間、よりいっそう意固地になり、ものすごいエネルギーでぼくやトップと壁を築いている。部署内とは言えれっきとした職場の会議なんだから「出たくない」ではすまないのだけど。
彼の都合に合わせて昼の12時に設定したのだけれど、その彼は「仕事が入った」と言って不参加。
仕事ったって、その直前にこの目で現場を見てきて、だれもいないのは確認済みなんだけど。
子供じゃないんだからさー。不満があるんだったらはっきり言ってよー。ぼくやトップが間違っていると思うんだったら建設的な提案をしてよー。すねて会議に出ないってアアタ、社会人の態度じゃないってー。
でも正直、あんまり悩まなくなりました。
とらわれがなくなってきたように思う。
年下のぼくが所属長になっているのが気に入らないのかも知れない。会議の日程が彼の提案した通りに行かないのを根に持っているのかも知れない。トップがえこひいきをして彼を不当におとしめているように感じているのかも知れない。
でもぼくにできるのは、会議の日程を決めたり仕事のスケジュールを調整することだけ。それも最大公約数的な調整だから、完全に彼の要求の通りには行かない。
「申し訳ないですけど、こういう日程になってしまいました。すみません」と言って、彼の了承をもらう。
ぼくが頭を下げるのもおかしいとは思うけど、なるべく彼の怒りのツボを押したくない。
ともかく。彼を理解しようとし、自分と同じに霊的に病んでいるのだと考える。
彼の怒り、自己憐憫はほんの少し前までの自分と同じもの。ぼくもかつては職場の上司に同じような態度を示し、あきれられていた。自分と周囲の間に壁を築き、その後ろで他人をのろい続けていた。
自分の才能を理解しない周囲をのろい、こんな職場に回された我が身の非運を嘆き、周囲のせいで才能を発揮できない自分を哀れんだ。
いま彼はますます意固地に自分の殻に閉じこもり、あいさつさえろくに返さない。
それでも構わないと思う。
ぼくは彼に話しかけよう。笑顔で接しよう。
彼とぼくは、ひとしく霊的に病んでいるのだ。病気の友に接していると思おう。
そう思うようにつとめていたら、いつのまにかとらわれが小さくなっていた。
彼がどれだけ拒絶的な態度でも、会議をサボタージュしようと、アパートに帰ってからもんもんとすることはなくなった。すくなくとも、今週は。
平穏を与えてくれた神に感謝します。

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