酒席での酒の断り方
先月から酒席への参加が相次いでいる。4月と5月で3回。来月、あと1回予定が入ってる。
どれも自分の歓迎会だ。
正直あまり気が進まないが、職場や部署の厚意である。
断るわけにはいかない。
いつも悩むのが「酒を飲まない理由」をどう説明するかである。
きのうも歓迎会だったんだけど、やっぱり聞かれた。
「○○さん(ぼく)は、どうしてお酒を飲まないんですか?」
不意にこの問いを投げかけられると、いまだにしどろもどろになってしまう。
「ええ、まぁ、その・・・飲めないんです」
「元からですか?分解酵素が弱いタイプ?」
「いや、そういうワケじゃなくて・・・元からというか・・・元からです・・・」
視線をそらして口ごもってしまう。
相手に嘘をつきたくないという気持ちと場の雰囲気を壊したくない気持ち、面倒な話題を回避したいという気持ちが交じり合い、どうにも歯切れが悪くなる。
考えてみたら、相手は別にぼくが飲めるかどうかなんてたいして気にしてはいないのである。身長とか趣味とか出身地などと同じく、歓迎会のよくある会話ネタのひとつにすぎない。相手の記憶に残らない、適当な理由をこしらえておけば差し支えない。
そうは言っても、これから数年間はいっしょに仕事をする仲間である。ウソはつきたくない。あとでつじつまが合わなくなっても困る。
1.ぼくはアルコール依存症なんです。
2.以前に身体を壊して、飲まないようにしているんです。
3.もともと飲めないんです。
4.酒の味が好きじゃないんです。
5.その他。
いつも2から4の間でうまくおさめようとして、結果的にしどろもどろになる。
1は場の空気が凍りつく可能性があり、なおかつ事情を説明すると話が長くなる。自分の歓迎会でいきさつをコンパクトに話す自信もない。よっぽど親しくなってからじゃないとムリ。
2はウソじゃないけど「何の病気ですか?」と聞かれた時にヤバい。「むかし急性膵炎で大手術をして生死の境をさまよいました」が事実だけど、いまの職場だと「・・・それって酒?」と気付かれ、話が長くなる可能性が高い。派手なエピソードなので相手の興味を引き、やっぱり話が長くなる。そうなるとアルコールの話を避けるわけにはいかない。
と言うことで、手短にその話題を終えようとすると3ないし4、と言うことになる。
なるんだけど、どちらもウソだ。ウソはイヤ。葛藤が生じる。精神的に疲れる。信念と反することをするのは苦しい。
てなワケで、いまだに酒席で飲まない理由を問われたときにスマートな応答ができない。
困ったことだ。
まぁ、最終的には口ごもりつつも「飲めないし、もともと酒の味が好きじゃないんです。コーラとかジュースの方が美味しい、子どもの味覚なんですよ」で区切りをつけ、「××さん(相手)たちは、みなさんで飲みに行ったりすることも多いんですか?」と自分から話題をずらしていくパターンになるんですけどね。
それはそれで話を意図的にずらしているので居心地が悪い。
飲み会は苦手です。
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